企画・原案 秋元康 コメント
今のSNSの時代、みんなどこかで何かをささやかれ、ささやいている時代。SNSを見れば、それが文字となって見えてしまいます。それは怖いことでもあり、誰が、何を自分に問いかけているんだろうと常に考えてしまっていると思います。
人間関係において、もし言いたいことを可視化したらどうなるのか、SNSやメールやメッセージはスピードの良さもあり、何度も書き直したり、送り直すこともできるけれど、一方で手紙というのは感情の高ぶりだとか、余白の中に感情が現れる。だから今のSNS時代にあえて直筆で書く手紙を題材に学園ドラマを作ることにしました。
それぞれの手紙が一つ一つ読み上げられていく中で、クラスにどんなストーリーが生まれ、どう成長していくのかを問うドラマにしたいと思っています。
大人になるにつれて、人間関係で悩むことがあったとしても自分なりに乗り越えられる方法がわかるようになるけれど、中高生はそこが一番どうしたらいいのかわからない時期です。だからこそ閉鎖的な空間の中でまだ方法が見つからないという人に見てほしいです。
プロデュース・橋本梓 コメント
秋元さんから「手紙」というテーマを聞いた時、このSNS時代だからこそ、心のど真ん中に直球を投げるようなドラマを作りたいと感じました。
普段、SNS上や学校では悩みを見せずに「表の顔」で過ごしている高校生たちが、手紙ゲームによって秘密を暴露され、本音でぶつかり合う姿は青春そのものです。「次はどんな手紙が来るんだろう?」とワクワクしながら、ヒリヒリした青春ドラマを楽しんで見ていただけるとうれしいです。