「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの人気キャラクターで、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)イチの愛されキャラでもあるグルートが主役を務める、マーベル・スタジオの新作「アイ・アム・グルート」が、配信開始以来「癒やされる」「面白かった!」と話題だ。(以下、ネタバレを含みます)
同作は、身長25cmの木、ベビー・グルートの日常や“小さな大冒険”が描かれたオリジナル短編集。ノリと笑いで銀河を守る落ちこぼれヒーローチーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の一員であるグルートの小さな大冒険が描かれる。8月10日からディズニー公式動画配信サービス・ディズニープラス独占で全5話(1話約5分)の一挙配信がスタートした。
「グルート」とは
“グルート”は、「アベンジャーズ/エンドゲーム」や「ソー:ラブ&サンダー」でも活躍した、ノリと笑いで銀河を守る落ちこぼれヒーローチーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”のメンバー。“木”のヒューマノイドで、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ第1作で仲間のために自らを犠牲にしたが、その後、挿し木で“ベビー・グルート”として復活した。
身長25センチの小さな体(木)で、話せる言葉は「アイ・アム・グルート(ボクは、グルート)」のみ。そのかわいらしい見た目とは裏腹に、やや無鉄砲で怖いもの知らずなところもあり、仲間たちをヒヤヒヤさせるいたずら好きのトラブルメーカーでもある。そのギャップがグルートの高い人気の理由にもなっている。
その人気もあって、今回ベビー・グルートが主役の短編集が制作された。時系列的には、ベビー・グルートが登場するのが、2017年公開のシリーズ第2作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」なので、その前後の時期の物語となる。
“いぶし銀”を封印し、気持ちで熱演
グルートの声を演じるのは、映画のシリーズ同様にヴィン・ディーゼル。日本語吹替版は遠藤憲一が続投だ。遠藤とハリウッド映画、そして声の仕事といえば、「マトリックス」シリーズのナレーションが有名だが、今作も遠藤のキャリアの中では大きな声の仕事の一つとなっている。
国内でもナレーションの仕事は多数経験している遠藤だが、「ガーディアンズー」第2作の公開当時に行ったWEBザテレビジョンのインタビューで、ナレーションとの違いについて「ナレーションも制約はありますけど、でも自分の間合いでできるんですよ。声優はすでに演じている人のリズムの中でやらなきゃいけないから、そこが全然違います」と語っていた。
しかもベビー・グルートに関しては、声に加工が施されており、一聴しただけでは遠藤の声とは気付かない。渋くてどこか温かみのある声も人気なだけに、その“持ち味”を封印することにはなるのだが「それはそれで特殊な仕事で、面白いなって思いましたね」とも話してくれていた。
また、グルートのせりふは「ボクは、グルート」だけだが、遠藤は「例えば日本語で『ありがとう』、英語で『Thank you』、他にもいろいろな言葉があるけど、それぞれ気持ちは『ありがとう』だし。グルートの場合、『ボクは、グルート』っていうワンフレーズだけど、言葉じゃなくて気持ちを優先して、気持ちで言えば伝わると思って演じました」と言う通り、同じせりふでも見事に感情の変化を使い分けている印象を受けた。
さすが、主役となる最新作で続投するにあたって“ベビー・グルート化”に余念がなく、自らを「もうグルートだよね」と評するほどのシンクロ率まで高めただけのことはある。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/groots-first-steps/
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