コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、勉強漬けの高校生活を送る主人公が、本名・出身・趣味、すべてが“ヒミツ”の転入生・山田花子(仮)の正体に迫っていくラブコメ作品『ヒミツだらけのあの娘の正体』をピックアップ。8月6日にTwitterで同作が公開されると、瞬く間に3万以上のいいねが集まり、「泣いた」「伏線がカッコよすぎませんか。」といった多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、作者の牧 彰久さんにインタビューを行い、創作のきっかけや作中のこだわりについて語ってもらった。
山田花子(仮)は一体何者?主人公の前に現れた予想外の理由とは
「学生の本分は勉強。恋愛?部活?そんな余計なものに割ける時間などない」。幼い頃のとある出来事がきっかけで、医者になるために勉強漬けの毎日を送る主人公・日向和彦。高校一年生の夏、和彦が通う高校に、わけあって本名は公表できないという女子生徒・山田花子(仮)が転入してくる。
他人を寄せ付けないほどの気迫で勉強に没頭する和彦のことを、「とても辛そうに見える」と話す山田花子(仮)は、自分の正体を和彦に暴いてもらうというゲームを思い付く。ある日、正体が気になって勉強に集中できない和彦は、山田花子(仮)の尾行に挑むもあっけなく失敗。山田花子(仮)の提案で喫茶店へ立ち寄ることに。久しぶりに食べるパフェの味に感激する彼女を見て、思わず笑みがこぼれる和彦だが、そんな和やかな時間も束の間、幼い少女の幻影が現れ、「なんで笑ってるの?和ちゃん」とささやく。
「もう俺には関わらないでくれ」と山田花子(仮)を突き放す和彦。山田花子(仮)は、涙を流しながら「君とまた2人で遊んでいたかったんだよ。ごめんね、和ちゃん」と言い残し、走り去ってしまう。その時、和彦の頭に浮かんだのは、“ちひろ”という少女と遊ぶ、幼い頃の記憶だった。翌日、担任の口から、山田花子(仮)は長らく入院していたこと、体調が悪化してしまい休学が決定したことが告げられる。それを聞いた和彦は教室を飛び出し、大学病院に向かうが…。
「何もかも秘密な女の子」から物語を膨らませる。『ヒミツだらけのあの娘の正体』創作の裏側
――Twitterでは3.3万ものいいねが寄せられています。数多くの反響を受けてのご感想や印象的だった読者コメントがあれば教えてください
今までバズりというものを経験したことがなかったので投稿時はお腹痛かったです、「伸びなかったらどうしよう…」と。でもまさかこんなに伸びるとは……。ホッとしましたし、ありがたかったです。本当に拡散してくれた方々のおかげです。
「ヒロインはどうやって学校入ったんだ?」というツッコミで、めちゃくちゃコメ欄が盛り上がっていて…(笑)。そのご指摘に関しては「で…ですよねぇ…」という感じなんですが…そういうツッコミどころありつつも、面白いと思ってくれたのかな…と、これもありがたいなと思いました。
――『ヒミツだらけのあの娘の正体』はどのような発想から創作されましたか?同作が生まれたきっかけや着想を得たもの・ことなどがあればお教えください
結構前に描いた作品なので、細かい経緯はおぼろげです。とりあえず「何もかも秘密な女の子」が出てくる、という着想のスタートでした。…で…この娘はなんなんだ?と考えていきました。
――『ヒミツだらけのあの娘の正体』は、“あの娘”の正体を読者も一緒に予想しながら読み進められる、テンポのよいストーリーが面白さの一つかと思います。ストーリーを考えるうえで、こだわっている部分やここに注目してほしい、というポイントはありますか?
ありがとうございます!セリフのテンポ感は気を遣っているかもしれません。気に入っているのは、終盤の見開きのページ、オチのセリフです。いい読後感になったのでは…と。
――「ヒロインが可愛すぎる」といったキャラクターに対しての読者コメントも見受けられます。ヒロインの感情表現・表情の豊かさに注目が集まっていますが、キャラクター設定やデザイン、作画において意識されていたことやこだわりが表れている部分はありますか?
まだまだだと思ってますが、2ページ目のヒロイン登場の絵はなんかいい感じですね。丸っこく、柔らかそうに描けてて。表情についてはこれからも気を遣って描いていきたいです。
――応援してくれている読者やユーザーへのメッセージがあればお願いいたします
本当に、読んでくれた方…反応を返してくれた方々、ありがとうございました!これからもTwitter上で絵や漫画をあげていければと思っていますので、よろしければtwitterのフォローよろしくお願いいたします!