自分も体力の限界まで追い込んで、みんなを『ひーひー言わせたい』(笑)
ライブは、ビッケブランカの多彩さをよりダイレクトに体感できる空間だろう。EP『United』には、昨年11月にLINE CUBE SHIBUYAで開催された「FATE TOUR 2147」のライブ音源も収録されている。これを聴きながら、8月からの全国ツアーを予測するのも楽しそうだ。
「ライブは、毎回楽しいです。『FATE TOUR』では、自宅で作ったオープニングの新曲を披露することもできたし、みんなとすごく楽しかった記憶がありますね。
僕がライブを作るときは地続きになっていて、ずっとワクワクできるものを考えます。僕自身が飽き性だから、好きなアーティストが目の前で歌っているだけでは、途中でだんだん物足りなくなっちゃうんですよ。だから、僕はライブの途中で入れるMCの流れも大切にしているし、最後のブロックではランナーズハイみたいな感覚でぶち上げる。自分も体力の限界まで追い込んで、みんなを『ひーひー言わせたい』(笑)と思ってライブを作っています。
5周年でいろいろ振り返っている中で、気付いたことがあります。僕は、ずっと根無し草みたいな、その日暮らしみたいな生き方をしてきたけど、そんな僕にとって音楽だけはずっと変わらないなって。今回、新たに演技に挑戦しましたし、コロナ禍で思うように動けないときはeSportsストリーマーもやりましたが、いろいろなところに踏み出せるのも音楽という絶対的に還れる場所があるからなんです。
思えば小学2年生くらいのときから、既に音楽が僕の中心だった気がします。クラスメイトに、自分が好きなマイケル・ジャクソンの歌と振りを覚えてもらって、一緒に披露して楽しんでましたから。しかも、家庭科の授業参観のときに(笑)。授業が終わろうというとき、突然、『先生、少し時間をください』と手をあげて、10秒くらいの短い時間でしたが、仲間と踊ったらクラス中がざわついた(笑)。そういうことが、すごく楽しかったんですよ。根無し草だと思っていたけど、1本だけ根を、深く深くおろしていたんだなって。
その根を育てるためにも、10月30日、僕にとって初めてのアリーナライブとなる東京ガーデンシアターは、『Vicke Blanka presents RAINBOW ROAD -軌- 』として、ビッケブランカ主催の新しいイベントをスタートさせることにしました。このイベントは、年に1、2回、定期的に開催されることが当たり前になるようにしたいですし、たくさんの人が『RAINBOW ROAD』を楽しみにしてくれるような未来にしたい。6周年に向けて、久しぶりに具体的な目標ができたので、それに向かってみんなと強く団結して前に進みたいですね」
United 8/24(水)発売 エイベックス 3630円
収録曲●(Disc1)This Kiss/魔法ノアトほか全13曲収録(Disc2)夢醒めSunset/ポニーテイルほか全10曲収録
公式HP
https://vickeblanka.com/