田中樹、當真あみらキャストへのリスペクトも
――本作では競技経験のある俳優さんも出演されていますが、印象的な方はいらっしゃいますか?
神尾(楓珠)さんは、プロデュースチームが早い段階から接触をしていくれていて。人気Jリーガーである伊垣という役になるべく説得力を持たせるべく、サッカー経験者でそれなりに実力がある方、という条件にマッチしたのが神尾さんで。経験者という意味ではすごく印象深いかなと思っています。
――逆に競技経験のない方もいらっしゃったと思います。
そうですね、第3話に出演してくれたSixTONESの田中(樹)さんや、第5話の當真(あみ)さんは競技未経験でしたが、お二人とも撮影に入る前から何度も練習を重ねてくれて。
田中さんは、実際のランナーじゃないかと錯覚するほどでした。体型もですが、ご本人のストイックさもありましたし。當真さんもフェンシングってすごく難しくて、一朝一夕でできないのですが、フォームや所作含めて見事にマスターしていただいて。
今回、いろいろなスポーツに触れ合って、改めて未経験だと動き一つとっても難しいなと実感していたんです。なので、経験している方もすごく印象に残っているんですが、未経験の方があれだけ見事にやってくれて純粋に感動しました。キャスティングしてる身としては、すごく助かりましたし、感謝しかないですね。
こだわりは「“感動ポイント”を表現できるように」
――第1話では、新町がコート外に出たボールを蹴らずにスローインするシーンが登場するなど競技に合わせた演出が魅力的だと話題になっています。そういった演出を生み出すために、どのような話し合いを行っているのでしょうか?
(第1話で)主人公がボールをあえて蹴らず、自分はサッカーをやめたということを表現するようなシーンにしたいなというのはあって。そんな中でスローインしたらどうかというアイデアが出て、主演の綾野さんも含めてセッションをして、最終的に第1話ラストのようなシーンになりました。
今回とてもありがたいことに、いろんな方々に協力してもらっているので、視聴者目線といいますか「あ、これかっこいいじゃん」と感じた部分をなるべく取り上げるようにしています。
例えば、スケートボードでいうと最初に生で(佐竹)晃ちゃんのすべりを見た時、単純に感動したし、かっこいいなと思ったんです。テレビでオリンピックを見ている以上の躍動感を届けるために、カメラマンチームと監督チームで話し合いをした上で映像を作っています。
だからこそ、取材で得た情報や、新しく得た知識、そして生でそのスポーツを見たときの“感動ポイント”を表現できるようにしています。
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