女優の松井玲奈が8月22日、都内にて開催された映画「よだかの片想い」プレミア試写舞台あいさつに、中島歩、脚本を担当した城定秀夫、安川有果監督と共に出席。スクウェア・エニックスのRPG『FINAL FANTASY X』の主人公ティーダへの初恋を打ち明けた。
松井玲奈、作品の“ファンであるからこその不安”があった
松井は同作への出演に「やっと一つの夢が叶うような気持ち」と喜びを感じながらも、「本当にこの大好きな作品、そして大好きなキャラクター・アイコという人を演じきれるのかどうか、とても不安な気持ちの中にいた」という。「お話を全部知りすぎているというか、何度も何度も読んでいる作品だったので、物語に自分が合わせに行ってしまいすぎないだろうかとか、いろんなことを考えていた」と作品のファンであるからこその不安があったことを明かした。
松井演じるアイコの恋の相手・飛坂を演じたのは原作を読んでいなかったという中島。松井は「はじめましてをした瞬間から『飛坂さんがいる』という感じ」と中島の印象を語り、「すごくナチュラルなトーンのまま映画の世界の中に中島さんがいてくれて、それが本当に私の中で『あぁ飛坂さんだ』って瞬間的に思えて。今でもまだ飛坂さんと一緒にいるんじゃないかみたいな気持ちのまま私はいます」と口にした。
中島が「松井さんの思い入れのある作品ですし、映画化するってなったらいろんな人を思い浮かべたと思うんですけど、僕みたいなよくわからない人があまり知られていない俳優が『誰だお前』って思われたら嫌だなと思っていた」と言うと、松井は「なってないです(笑)」と否定。中島は「それを聞けて本当に泣きそうです」と安堵した。
主人公ティーダへの初恋を打ち明ける
イベント終盤には、本作が「遅い初恋」を描くことから、キャスト陣にも「初めての片想い」を質問。松井は「私は『FINAL FANTASY X』がすごく好きで、『FINAL FANTASY X』に出てくるティーダという主人公に初恋をしました」と人気シリーズのゲームに登場した主人公への初恋を打ち明けた。
また、自らの恋を「私にとっても一番の絶対的ヒロインの女の子を守ってくれる人、という意味で、屈折した片思い」と表現。「『好きな人を守ってくれるからあなた好き』みたいな、そういうちょっと歪んだ初恋をしていたかなと思います」と自身の感情を分析していた。
同じ質問に中島は「ずっと片思いをしているなっていうか。瞬間瞬間に。電車の中とかホームの向こうの人とか。道路にいる人とか喫茶店の向こうのお姉さんとか。1日2、3回はしているんじゃないですか。それが僕の片思いです」と恋多き一面をぶっちゃけ。
司会が「素敵な人を見つけるのがお上手なんですね」とうなずくと、中島は「エロいだけです」と真顔で応じて会場の笑いを誘っていた。
◆取材・文=山田健史