コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、60代父親のかわいらしい日常を描いた『60代後半の父、ささやかな毎日を健気にがんばってます。』をピックアップ。自身の家族の実録マンガをTwitterにて公開している並庭マチコさんは、「プリンセスお母さん」というコミックスも出版しているバズメーカー。お父さんのエピソードを描いた本作もTwitterで4.7万いいねを集め、「優しいパパ!!」「サックスも料理もできるお父さん素敵」「20年後はお父様のようになりたい」などの反響が次々に寄せられている。そこで、この記事では作者の並庭マチコさんにインタビューを行い、漫画を描いたきっかけやご家族について語ってもらった。
料理、サックス、ベランダ菜園…多趣味で“ファンシー”なお父さんにほっこり
家では娘を「姫」と呼び、パート先では自らが「姫」と呼ばれ、領地(自宅の駐車場とプレハブ)を持ち、他領の姫(同僚)と高貴な会話を楽しむ……そんな“貴族になった妄想”で毎日を楽しく生きるお母さんの日常を描いたマンガがTwitter上でバズり、後に「プリンセスお母さん」というコミックスを出版するまでに至った漫画家の並庭マチコさん。最近ではお母さんだけではなく、お父さんやお姉さん、甥っ子などの登場回数も増え、ますます人気に拍車がかかっている。その中で今回紹介するのは、定年退職後に秘めていた女子力が爆発したという、並庭さんのお父さんのエピソードだ。
60代後半のお父さんは歳のわりに若々しく、流行に敏感でSNSなどの若者文化にも精通している。実家に帰ると振る舞ってくれる手料理も「今っぽい」名前の“アヒージョ”だったり、「映え」を意識して盛り付けにこだわった“すき焼き”だったり。また、趣味のサックスを演奏している動画をYouTubeに投稿していたり、ベランダ菜園でプチトマトを大事に育てているなど、多趣味でファンシーな日常を送っている。しかも、それらのエピソードには必ず“オチ”がついていて、それに対するお父さんの反応もまた、かわいらしいのだ。
少ないコマの中にみっしりと描かれた逸話の数々からは、お父さんのいろんなことに挑戦する前向きな姿勢や、どこまでも優しい性格、子供のような無邪気さを読み取ることができ、自然と笑顔になってしまう。Twitterのリプ欄にも「素敵なご両親ですね」「キュンとしちゃいました」「ファンシーなパパさん」「なんてファンタスティックなファミリー」「プリンセスの夫はやっぱりプリティープリンス」など、お父さんの魅力にハマってしまった人たちからのコメントが続々と寄せられている。
そこで今回、作者の並庭マチコさんへインタビューを実施。家族の実録マンガを描こうと思ったきっかけや、並庭さんから見た実際のご家族についてなどを語ってもらった。