鈴木伸之 町田啓太の代役で挑んだ初舞台を振り返る
ケンチ「で、ほぼ一晩で町田のセリフを覚えたという話を聞いて、役者根性があるなって思った。だってどう考えても逃げ出したくなるような状況だもんね」
鈴木「町田くんは劇団EXILEの同期なんです。あのときは町田くんが当時住んでいた8畳の部屋に行って、必死でセリフを覚えました。彼はアキレス腱が切れて相当痛いはずなのに、僕につきっきりで教えてくれたんです」
ケンチ「最初にそういう経験したら、その後何があっても乗り越えられるよね」
現在放送中の「あなたのことはそれほど」(TBS系)では、鈴木は妻帯者でありながら中学時代の同級生と浮気をしてしまう役どころに挑戦している。
鈴木「自分は結婚もしていないし、ましてや浮気の経験もないので、最初は自分に演じられるのだろうかという不安があったんですけど、今は新境地に挑戦している自分と役を楽しんでます。ケンチさんは演じられるときに役に寄っていくんですか? それとも役を自分に寄せていくんですか?」
ケンチ「役によって距離感は違うかな。自分に近い役ならこっちに寄せるし、全く違うキャラクターならそっちに寄っていくし」
鈴木「僕も同じです。今回のような役は自分から寄っていく醍醐味があるといいますか」
ケンチ「知らない自分に会える感覚があるよね」
鈴木「今回のドラマの中にある恋愛は、確かに世間的には許されないものですけど、そこにもピュアな感情があるというところを、見てくださる方に感じていただけるとうれしいです」
ケンチ「出会ったころは17歳だった鈴木が大人の恋愛を描いたドラマに出演するようになったんだもんなぁ。何かしみじみしちゃうね(笑)」