より多くの方に命を守る行動を取っていただけるようになれば
ーー今回公開したノウハウが、今後どのように活用されていくことを望みますか?
林田アナ:自分自身が呼び掛けに当たりながらも、災害で命を落とす方がいらっしゃるのは、本当に心が痛いことです。被災する方が1人もいない、というところまでなんとか辿り着けないか…という思いで取り組んでおります。今回の取り組みによって、より多くの方に命を守る行動が浸透したら、うれしく思います。
横尾アナ:東日本大震災の際、被災された方に話を伺う調査・研究の機会がありました。ある女性は避難所に到着してから、自身は2階に上がったけれど、息子さんは庭でサッカーをしていた。そして数分後には息子さんの姿はなくなっていたと。どうしてあの時「一緒に逃げよう」と言えなかったのか、非常に後悔されていました。
また、津波警報が発令された旨をトラックで呼び掛けをされていた消防団員の方は、なぜもっと強く逃げるように伝えられなかったのか悔やんでいると。我々メディアと同様、なぜあの時もっと強い言葉で伝えられなかったのか、悔やんでいらっしゃるんです。
今回の呼び掛けは、元々は我々同様、情報発信側のために公開したものではあります。ですが、地域の皆さん一人ひとりに使用していただけたらと思っております。