滝藤賢一と尾野真千子が、初の夫婦役でプレミアムドラマ「グレースの履歴」に出演決定
滝藤賢一と尾野真千子が、3月19日(日)放送開始のプレミアムドラマ「グレースの履歴」(毎週日曜夜10:00-10:49、NHK BSプレミアム、全8回)に出演することが分かった。同ドラマは、原作、脚本、演出を源孝志が務め、美しい日本の風景を舞台に、ロマンティックな夫婦愛を描く。
あらすじ
妻を突然の事故で亡くした希久夫に残されたものは、妻の愛車「グレース」。日常から遠く離れた場所ばかりカーナビ履歴に残されていたことを知り、妻の不貞を疑った希久夫は謎を解くため履歴をたどる旅に出る。往年の名女優グレース・ケリーと伝説のエンジニアのエピソードを乗せて、人々に引き継がれていく名車の存在は、希久夫の人生に意外な展開を及ぼしていく。藤沢、松本、近江八幡、尾道、松山。希久夫は行く先々で、封印してきた自身の過去を掘り起こし、妻の抱えていた想いにも触れていくことになる。
源孝志コメント
この小説を書いていた2010年ごろは個人的に閉塞感を感じていた時期で、この物語を書き進めることで心の安らぎを保っていた記憶があります。「グレースの履歴」は“再生の物語”であると思っています。心の再生には少なからず苦しみが伴う。今の自分、それを作り上げてきた過去の自分と真摯に向き合わなくてはならない。不都合な事、解決が難しい事に蓋をし、見て見ぬふりをしてやり過ごしてきた自分を改めて見つめ直さねばならない。辛く、面倒で、なかなか出来ないことです。この物語の主人公である一組の夫婦、そして彼らに関わる人々は、「自己再生」というしんどい作業に向かい合うことになります。旅をするという非日常の舞台が、普段は持てない勇気を彼らに与えてくれることを願い、“わけありの車”に乗せて旅立たせた。「再生の旅路」の果てにあるものが何なのか、しっかり見届けていただければ幸いです。