市川実日子コメント
今回の企画のお話を聞いた時は「怖い怖い怖い!絶対ヤダ!」と思いました(笑)。でも、そういう気持ちは、何かに挑戦する時や、見たことのないものに挑む時にいつも生まれます。怖いですが、少し楽しみでもあります。でも…本当に少しだけです(笑)。
ルーシーは“流しのフラメンコダンサー”ですが、役に関しては決めすぎず、お稽古と本番とあるので、今回ならではの役のつかみ方をしていけたらと思っています。心地良いルーシー像が見えてきたらいいですね。
本作に登場する人物はかわいらしい、不器用なキャラクターたちばかり。きっと彼らのさまざまな面が回を追うごとに見えてくると思うので、金子さんの脚本が楽しみです。
仲野さんとは3回目の共演となります。加えて、各ジャンルから、いろんな個性の方々が集まっていますので、シットコムの緊張感も相まって相乗効果でどんなことになるのか…。ほかの現場ではなかなかない、役者同士の連帯感や情も生まれそうですよね。
ドラマなんだけど、ドラマじゃない、しかも、撮り直しもしない…緊張感と恐怖感で震えておりますが、誰ひとり予想ができていないことがこれから始まりますので、孫を愛でるような気持ちで(笑)、見ていただければと思います。
要潤コメント
企画をお伺いした時に、本当に魅力的なドラマだなと思いました。ここのところ、こういったコメディーに出会う機会がなかったので、お話をいただいた時はふたつ返事で「やりたい」と即答しました。もちろん、“ほぼ本番一発撮影”への不安もありますが、実は僕自身、一発本番が好きなタイプなんです。
影島という役は、「虹の屋」の支配人で潔癖キャラ。そこに今回、特徴のある髪型にしてみたり、完璧に見えて実はコンプレックスがあるような見た目にして、キャラクター自体に奥行きを持たせてみました。
太賀くんは、非常に緻密で繊細なお芝居をしてくる役者。でも、どこかしら勢いもあって、こちらの呼吸にも合わせられる。今回はほぼ一発本番ですので、彼の瞬発力はいい感じで生きてくるのではないかと考えています。
それにしても…気を抜いたら食われそうな方々が見事にそろいましたね(笑)。僕も気合を入れて臨まないとと思っています。きっと、いい化学反応が起こるんじゃないかなと期待しています。
金子さんの脚本は、リズムがすごくいいですね。それぞれのキャラクターが立っていますし、言葉も独特です。寄りも俯瞰も、両方の視点をお持ちなんだなと感じています。非常にバランスがよくて、まさに「ジャパニーズスタイル」のコンセプトにのっとった脚本だなと思いました。
近年の若い人たちはYouTubeなど、ドキュメンタリー寄りのメディアを見慣れていると思うんです。そういう意味では、今まで見なかったようなドラマになっていると思いますし、役者としての力量も感じていただけると思います。
今の時代にやるからこそ、新しいものになるんじゃないかと思っています。役者の力と力のぶつかり合いから生まれるエンターテインメントに期待してください!