傷ついた分強くなった葵の恋心
「二代目みやべ」のメンバーとこの窮地を乗り越えようと決意を新たにした後、新は葵を屋上に呼び出し、自分への気持ちの整理がついたのか尋ねる。「死ぬほど好きです」といたずらっぽく笑う葵に戸惑う新。「もしこの気持ちが解雇の理由になるなら、クビにしてください」と大きな目で真っすぐ新を見つめながら言う葵。「クビ…ですか?」と少し上目遣いで尋ねる彼女に、「ヤバい。かわいすぎる!」「これで好きにならないとか、ありえん」とファンは総撃沈。
葵の問いに「それは無理! 無理無理絶対無理!」とクビを全力否定して、「葵がいない『二代目みやべ』は想像できない」と彼女の肩をギュッと掴む新。そんな彼に「勝手ですね」と言う葵。本当にその通りだ。だが葵は「今は、これで満足しておきます!」と、強がりではなく本当に満足そうな表情をした。好きな人が自分を必要としてくれるだけでも幸せなことだ。
「ギブ&テイクじゃなくて、私が一方的に与えてるだけかもしれない。それでも好きなんです」と言った葵。その口調は思い詰めたものではなく、どこか吹っ切れたようなカラッとした印象だった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部