超特急・草川拓弥がドラマ初主演を務める「みなと商事コインランドリー」(毎週水曜深夜0:30-1:00、テレビ東京系)の第10話が9月7日に放送された。高校時代に好意を抱いていた担任の佐久間(福士誠治)に思いを伝えて時間差失恋した湊(草川)のもとに、慎太郎(西垣匠)がやってきて優しく抱きかかえて慰める。そぼ降る雨と淡い照明が美しく、まさに尊いという言葉にピッタリのシーンに心が洗われ、草川と西垣の好演に心わし掴みにされた。(以下、ネタバレを含みます)
同ドラマは、漫画・缶爪さわ、原作・椿ゆずによる同名作を基に描く、恋に臆病なアラサー男子とピュア過ぎるイケメン高校生の年齢を超えたラブストーリー。主人公のアラサー男子・湊晃を草川が、イケメン男子高校生・香月慎太郎を西垣が演じ、男性同士、駆け引きなしの真っすぐでピュアな恋模様を繰り広げていく。
また、湊が高校時代に好きだった水泳部顧問・佐久間孝之を福士、佐久間の甥でクールな塾講師・佐久間柊を稲葉友、慎太郎の同級生でつかみどころのないチャラ男・英明日香を奥智哉、慎太郎の妹で柊に思いを寄せる高校生・香月桜子を豊嶋花が演じる。
佐久間への長年の恋に湊はピリオドを打つ
高校時代に担任だった佐久間に思いを寄せていた湊。自分の思いからさえも逃げてきた湊だったが、慎太郎からの真っすぐな気持ちに押されて、自分も過去の恋に向き合ってケリを着ける決意をする。湊は佐久間に、高校時代に彼に救われたこと、そしてあの頃本当に本気で好きだったことを正面切って告げる。佐久間は優しくにこやかにほほ笑みながら、好きでいてくれてありがとうございましたと受け止めた。湊は時間差失恋をしてしまうが、長年の思いに決着をつけることができ、すがすがしい表情で佐久間と握手を交わす。
心に一つのピリオドを打って、コインランドリーに一人帰ってくる湊。心情を表すかのように雨が降っている。納得できた思いと、恋が終わった切なさがないまぜになっている様子が湊の背中を見ているだけでも伝わってきて切ない。そして、力の抜けた湊が椅子に腰掛けていると、慎太郎から電話がかかってくるのだった。