デビュー10周年イヤーを迎えた歌手の藍井エイルが9月13日深夜放送の「69号室の住人」(毎週火曜深夜1:35-2:05、TOKYO MX)に出演。“住人”の遠山大輔(グランジ)を聞き手に、10年間の活動で印象深い3つのターニングポイントを振り返った。藍井自身「視野が広がって、見えるものが増えた」という、胸に深く残る出来事とは。
「コロッと『あ~ら、いい曲ねぇ』って(笑)」
2011年、動画サイトに投稿した歌唱動画がきっかけでデビューした藍井エイル。2016年から1年間ほどの活動休止をはさみ、2022年10月19日に歌手活動10年の節目を迎える。
藍井と遠山は、ともに北海道札幌市出身。この日が初対面だった2人だが、同じ町内に住んだことがあるという事実も発覚し、「あと20分は札幌の話したいな」(遠山)とノリノリでトークがスタート。10周年を迎えた感想を求められると藍井は「一瞬でした」と感慨深げで、番組が用意した全シングル22枚の年表フリップを見ながら、自身の“転機”を振り返った。
「やっぱり一番思い入れが強いのは…」と挙げたのは、2011年リリースのデビュー曲「MEMORIA」。「親にも反対されている状況の中、歌手になって。初めて世に出た自分の曲が『MEMORIA』だったので。その時に親が歌手の仕事を認めてくれて」「母は聴いてすぐ、コロッと『あ~ら、いい曲ねぇ』って(笑)」と朗らかに語った。
遠山が「『MEMORIA』あらためて聴くと声も今とは少し違いますね」と感想を漏らすと、藍井も「そうですね、発声も違いますし」と、デビューしたての頃の自分の声に目を細めた。
声質が変わった、大きな転機
続いて、“発声の変化”に関連して藍井が挙げたターニングポイントが、2014年リリースの「IGNITE」の当時エピソード。
「『IGNITE』の後にポリープを3つ取って、そこから声が変わってきて。ロー(低音)の成分がいい感じに鳴るようになったので。手術して、元の声には戻れなくなったけど、気に入っている声になりました」と、歌手活動での大きな変化を打ち明けた。