役所広司が直木賞受賞作「銀河鉄道の父」の映画化で主演を務め、2023年GWに公開されることがわかった。さらに菅田将暉と森七菜の出演も発表され、出演する3人と監督、原作者からコメントが届いた。
エプロン姿で親バカな宮沢賢治の父親を、役所広司が熱演
本作は、門井慶喜氏が大量の宮沢賢治資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、宮沢賢治の生涯を父親の視線を通して活写した、同タイトルの小説が原作。2017年第158回直木賞を受賞し、同年から映画化プロジェクトは動き出した。監督は「八日目の蝉」「いのちの停車場」など、感動のヒット作品を生み出してきた成島出が担当する。
主演・役所広司が演じる政次郎は、父の代から富裕の質屋を営み、家業と一家の主人として、責任感と情熱のある明治の男。しかし長男・賢治が生まれると、明治の男には珍しく子育てに熱心で子供にはめっぽう甘い。
菅田将暉は宮沢賢治役を短髪坊主頭で挑んだ。本来は長男として質屋を継ぐのだが、それに反発し、学力もないのに学問の道へ進み、さらには商人家系にもかかわらず農業や宗教の道に進みたいと、親泣かせの我が道を行く息子だ。森七菜は、そんな2人がお互いうまくいくように指南するなど、賢くしっかり者の妹・トシ役を演じる。
役所広司コメント「“政次郎”を作り上げるために、『花巻弁』を頑張りました」
原作に、宮沢賢治の父“政次郎”のことを「厳格だが、妙に隙だらけの父親だ」というような一文があり、これを手がかりに息子であり、作家・宮沢賢治の大ファンの男を演じてゆこうと思いました。
また、この人物を作り上げる為に「花巻弁」を聞き取れるギリギリまで攻めてゆけば強力な武器になると信じ頑張りました。成島組に集まったスタッフ、キャスト、素晴らしいチームでした!
松竹