俳優の阿部寛と見上愛が9月19日、都内で開催された映画「異動辞令は音楽隊!」の大ヒットトークイベントに登壇。初対面の互いの印象や、俳優以外で挑戦したい仕事などを語った。
阿部が演じるのは、犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司。コンプライアンスが重視される今の時代に違法すれすれな捜査や上層部への反発、部下への高圧的なふるまいを続け、完全に孤立。看過できずに組織が決めた成瀬の異動先はまさかの音楽隊だった。見上は、離婚した成瀬の元妻と暮らす一人娘・法子を演じる。
いつたたけるようになるんだろうな…
司会から、多くの感想が寄せられていることを知らされた阿部は「うれしいですね」と喜んだ。続けて「楽器は大変でした。得意な方ではなかったですし、よりによって一番最悪なドラムがきちゃったなって思いました。でも、最後の方はある程度できるようになったので、本当にいい経験ができましたね。それまでは稽古中も遠くを見て『いつたたけるようになるんだろうな…』って思っていましたよ(笑)」と振り返った。
見上の第一印象は「かわいいな」
また、SNSで募集した質問に阿部と見上が答えるコーナーを実施。「阿部がお父さん役だと知ったときはどう思ったか」という質問に対して、見上は「ドキドキしました。でも、監督に『顔の濃さが似ているんじゃないか』って言われたので、それを信じて!」と回答。これを聞いた阿部は「仲間に入りますか(笑)」と言葉を掛けた。
初めて阿部に会った時の印象については「一番最初は背が高いなと思いました。あと、怖い方だと思っていたので、和やかな方でびっくりしましたね」と振り返る。続いて、阿部から見た見上の印象は「かわいいなって思いました。(作中で)反抗してくるので、いつも切ない思いをしていましたね。でも、お芝居は本当にしっかりしていて、現場では濃い印象です」と絶賛。これを聞いた見上は「照れます(笑)。ありがとうございます」と笑顔を見せた。
さらに、「俳優以外の仕事に異動するなら何のお仕事に挑戦したいか」と問われ、阿部は「石油王」とコメントし、「こないだ外国に行ったら王様が持っている建物を説明してくれて『すごいな』って思ったんです。あと、今舞台で王様をやっているので、ぜひ皆さん来てください(笑)」と告知していた。
◆取材・文=大野代樹