女優・松井玲奈が主演を務める、映画「緑のざわめき -Saga Saga-」が2023年秋に全国公開されることが決定した。監督・脚本は、「浜辺のゲーム」「21世紀の女の子」で知られる夏都愛未。
「緑のざわめき -Saga Saga-」あらすじ
松井玲奈演じる小山田響子は東京の忙しい環境に疲れ、生まれ故郷である九州・佐賀県嬉野市に近い福岡県で仕事を探す。だが、20代後半で元女優の就職活動は、なかなかうまく進まない。響子の異母妹である本橋菜穂子は、地元に帰ってきた響子を密かにストーキングしている。
ある日、菜穂子は偶然を装い、響子との接触を試みる。響子の手帳から盗んだ情報を通し、もう一人の異母妹、小暮杏奈と電話の声を通じて繋がりをもつ。響子の居場所を伝導するかのように、都会に住みつく者、森に住みつく者、生き別れの三姉妹が、まるで葉脈のように交差し、やがて血縁と運命を超えて性(サガ)が共鳴する。
松井玲奈「どこか寂しげな雰囲気のある響子に惹かれた」
◯松井玲奈 コメント
「緑のざわめき」はバラバラに生活をしていた異母姉妹の三人が、引き寄せられるように出会い、関わりを持つ物語になっています。脚本をいただきどこか寂しげな雰囲気のある響子に惹かれ、この不思議な生い立ちの三姉妹に出逢いたいと感じました。
ファミリー・ツリーという言葉があるように、家族の繋がりは木の枝や、その先に付く葉のように広がりを見せていきます。家族とは何か、血のつながりとはなんなのか、彼女たちが形の曖昧なファミリー・ツリーに引き寄せられる様は、人間味に溢れています。その愛おしい瞬間を、夏都監督が佐賀の緑豊かな景色と共に映像にとじ込めてくださいました。
◯夏都愛未 コメント
4年ほど企画を温め、撮影に挑んだ作品です。東京での生活に疲れ、生まれ故郷の九州に戻った元女優の主人公が、これまで知らなかった事実と向き合いながらも、同じく自分の居場所を見つけようと人知れずもがく女性たちに出会い、彼女たちと邂逅し、静かに連帯していく物語です。主人公を演じる松井玲奈さんの姿を通して、都市と田舎を行き来する旅をしているような作品になっていると思います。