松坂桃李・仲野太賀らが“ハロヲタ”を熱演、大人の青春映画「あの頃。」がdTVで配信スタート
バンド「あらかじめ決められた恋人たちへ」のベーシストとしても知られる漫画家・劔樹人の自伝的コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」を、「愛がなんだ」「アイネクライネナハトムジーク」の今泉力哉監督を映画化した「あの頃。」が映像配信サービス・dTVにて配信スタートした。
「あの頃。」ストーリー
物語が始まるのは、モーニング娘。を筆頭とした「ハロー!プロジェクト」のアイドルたちがJ-POP界全体を席巻していた2000年代初頭。
好きで始めたバンド活動も上手くいかず、バイトばかりの鬱屈した日々を送っていた劔は、ある時、友人が貸してくれた松浦亜弥のDVDを観て衝撃を受ける。
彼女の明るい笑顔や歌声に魅了され、CDショップに走る劔。そこで出会ったのが、「ハロプロあべの支部」というファンコミュニティに所属するナカウチだった。「ハロプロあべの支部」のメンバーは、それぞれ自分の「推し」を持ち、生活のすべてを捧げるほどハロプロアイドルを愛する男たち。
彼らとの交流を通して青春と呼べる日々を過ごしていく劔でしたが、時の流れとともに徐々にメンバーは別々の道へ。そんな中、メンバーのひとりであるコズミンが末期ガンに冒されていることが判明し…。
松坂桃李・仲野太賀が“ハロヲタ”を熱演
主人公の劔を演じるのは、「孤狼の血」「新聞記者」などの話題作が続く実力派俳優・松坂桃李。さまざまな役柄を演じてきた彼が、同作では気の優しいアイドルオタクを熱演している。松浦亜弥への愛を語り、仲間たちとのバカバカしくも眩しい日々を謳歌する中で、少しずつ自分の道を見つけて歩き出していく。ひとりの人間の変化と成長をフィルムに刻む、繊細な表現力は必見。
そして、物語のキーパーソンとなるコズミン役に、「泣く子はいねぇが」「すばらしき世界」などで存在感を示している仲野太賀。キレやすくて強がりなトラブルメーカーでありつつ、弱さを抱えたコズミンを見事に表現している。
さらに、当時の映像や音楽をふんだんに使用し、原作者自ら提供した私物のハロプログッズなどのリアルな小道具も多数登場。2000年代初頭の雰囲気や名曲の数々に、当時を知る世代はグッとくること間違いなし。
今泉監督ならではの会話劇で、生きていくことの重みや「推し」を持つ尊さを描き出した大人の青春賛歌「あの頃。」はdTVにて配信中だ。
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