“15人のEXILE”としてのツアー完走&黒木啓司ラストステージ クリスマススペシャルライブ開催決定
EXILEが、全国4カ所全15公演(埼玉・ベルーナドームは中止)を行ったドームツアー「EXILE LIVE TOUR 2022 “POWER OF WISH”」のツアーファイナルを、9月25日に東京ドームにて迎えた。さらに、12月に「EXILE LIVE TOUR 2022 “POWER OF WISH” ~Christmas Special~」を開催することを発表した。
黒木啓司のラストステージ、“15人体制のEXILE”
本ツアーは、EXILE20周年のメモリアルイヤーをファンと共に盛り上げるため、EXILE ATSUSHIの限定復活が実現した“15人体制のEXILE”による特別な公演。中でも最終日の東京ドーム公演は、この日をもってEXILEを勇退し、芸能界も引退するパフォーマー・黒木啓司のラストステージとなり、15人の勇姿を見届けるために会場には多くの観客が集結した。
遡ること2年半前、2020年2月25日に開催した「EXILE PERFECT LIVE 2001→2020」京セラドーム公演を最後に、思わぬ形で終幕を迎えた“15人体制のEXILE”。その後も、ライブ前のインタビューで現リーダーのEXILE AKIRAは「先の見えない不透明な状況下、度重なるライブの中止や延期、スケジュールの変動により思うように皆様へEXILE ENTERTAINMENTをお届けできない日々。僕たちEXILEにとっても、メンバー1人1人にとっても、歯がゆい日々が続く試練の期間でした。しかし僕たち自身、“願いの力”を信じ、今日この日まで一丸となって走り抜いて参りました」と語った。
その結果、今年2022年に開催したアリーナツアー「EXILE 20th ANNIVERSARY EXILE LIVE TOUR 2021 “RED PHOENIX”」で復活の狼煙を上げ、今夏ようやく単独ドームツアーが実現。途中、全員が揃わない公演もあったが、ファイナルの舞台・東京ドームには笑顔の15人が立っていた。
1曲目は代表曲「Rising Sun」でライブの幕開けを宣言
定刻を少し過ぎた頃、各自の“願いの力”を象徴したカラージャケットに身を包んだメンバーが、メインステージから四方に分けるように広がった花道の先端から続々と登場。そこに最後のピースであるATSUSHIが加わると、「POWER OF WISH」の“W”をかたどったフォーメーションで“15人のEXILE”が集結。温かな拍手とフラッグが彼らを迎え入れる中、届けられた1曲目は代表曲「Rising Sun」。エネルギッシュな魂の歌が、コロナ禍や不安定な世界情勢を前に曇る表情を明るく照らし、ライブの幕開けを宣言した。
続けてATSUSHIとEXILE TAKAHIROは、ツアーのテーマソングとして制作された「POWER OF WISH」を高らかに歌い上げる。「皆様と最高な時間を取り戻すことができたのは、まずは皆様が会場のルールやマナーを一丸となって守ってくださりながら、共にEXILE ENTERTAINMENTを築き上げてくださり、そして何より、共にLDHエンタテインメント完全復活を“願い”続けてくださったからこそです」
「ステージ上から見える皆様の、喜ぶ姿、マスク越しに浮かぶ笑顔。幅広い年齢層の方々が世代を超え、EXILEのライブという場で共にLOVE DREAM HAPPINESSを分かち合う光景。本当に感動しました。そして感謝の一言に尽きます」というAKIRAの言葉通り、ATSUSHIの呼び掛けで沸き起こったクラップがメンバーと観客を結んだ。
TAKAHIRO、EXILE NESMITH、EXILE SHOKICHI、ATSUSHIと歌い繋ぐインタールードと、パフォーマー陣によるアグレッシブなダンスが興奮を煽った「Heads or Tails」から、「I Wish For You」や「時の描片~トキノカケラ~」といった揺るがない名曲たちを通して、そこにいる1人1人の中に息づく大切な記憶をステージに映し出していく。
そして、共に育ててきた楽曲で会場をあたためると、AKIRA、TAKAHIROを筆頭とする新生EXILEのターンに突入。SHOKICHIのドラムとNESMITHのギターが熱い産声を上げる中、攻めのEXILEを象徴する「RED PHOENIX」が鮮やかな赤い翼を広げた。
全身で“自由”を表現する、新生EXILEの変幻自在なフォーメーションでのダンスが印象的な「NEO UNIVERSE」は、14人にとって“青春”そのものだった2022年の思い出に欠かせない1曲となった。それと同時に、TAKAHIROがEXILEの楽曲や歌詞を織り混ぜながら作詞した「BE THE ONE」では、メンバーがフロートに乗ってアリーナ外周を回り、20周年の先も続くEXILEとファンの絆を再確認した。
続く、EXILE THE SECONDパートに突入すると、「Going Crazy」に導かれたパーティータイムは、タオル回しで一気にヒートアップ。「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」や「ASOBO!」では、いつもは最年長らしく振る舞っている橘ケンチやEXILE TETSUYAも、アンダーグラウンドで出会った頃のようなやんちゃな笑顔を浮かべ、遊び心溢れるパフォーマンスで観客を沸かせた。と思いきや、「瞬間エターナル」では息の合ったダンスを見せつけ、仲間と築いたものの大きさを刻み付ける6人。最後は、AKIRAの加入後、6人体制のEXILE THE SECONDとして初めて発表したシングルから「RAY」を届け、颯爽とステージを後にした。
またライブ中盤には、ATSUSHIとTAKAHIROが、「Lovers Again」「Ti Amo」という2大バラードをバンドサウンドが映えるニューアレンジで披露 。それぞれの楽曲でパフォーマー陣も情熱的なダンスを繰り広げ、ドラマティックに演出していた。
ATSUSHIが平和の願いを託したバラード「願い」が会場を包み込む頃、ライブは早くも後半へ。オールメンバーによる「This is My Life」や「VICTORY」「Ki・mi・ni・mu・chu」といった人気楽曲が、時に勇ましく、時に華やかに場内を彩った。この日初めてのMCでTAKAHIROが、「今日はちょっと涙腺が…。メンディー、ちょっと顔見ていい?(笑)」とおどける一幕もあったが、関口メンディーの笑顔に後押しされるように仕切り直すと、「愛すべき未来へ」で本編を締め括った。
「EXILE LIVE TOUR 2022 “POWER OF WISH” ~Christmas Special~」
大阪・京セラドーム大阪
12月10日(土) 開場16:00 / 開演18:00
12月11日(日) 開場14:00 / 開演16:00
東京・東京ドーム
12月20日(火) 開場16:00 / 開演18:00
12月21日(水) 開場14:00 / 開演16:00
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