「この21人でこれからも」LinQ 再開発ライブで示した新たな可能性と始まり
九州発のアイドルグループ・LinQの「再開発プロジェクト公演~I am LinQ~奇跡~」が27日、東京・中野サンプラザで行われた。
LinQは九州のご当地アイドルグループとして2011年の結成以来6年にわたって活動を続けてきたが、昨年12月に現体制の解体・再開発を発表。この日のライブはLinQの規模を拡大させる「IQプロジェクト」の発足か、縮小かを、先日行われた福岡市民会館での公演とあわせた2公演の動員数とパフォーマンスの内容によって判断するという、今後のLinQの未来が決まる重要なものになっていた。
ライブ冒頭にこれまでの再開発の過程を振り返る映像が流れた後、21人のメンバー全員が登場。一曲目の「ONE FOR ALL FOR ONE」からライブがスタートした後、「Shining Star」「ハレハレ☆パレード」「カロリーなんて」と、LinQを代表する盛り上げ曲が続き、会場のボルテージを一気に上げた。
MCでリーダーの天野なつは「今日この21人でできることを全力で出していきますので、皆さんも思いっきり楽しんでください!」と挨拶。副リーダーの原直子は、最初は再開発に対するとまどいがあったとした上で「今日のこの景色を見たら、このプロジェクトがあってよかったんだなと思います。私たちもアイドル人生全てかけて今日のステージやります!」と、この5ヶ月の成果を見せるというメンバーの強い意気込みをファンに伝えた。
続いて一連の再開発プロジェクトで行われた「ダンスオーディション」を「Funky!LinQ」という形で披露。オーディションを勝ち抜いた5人のメンバーによるソロダンスパートが披露されるなど、今までのLinQには見られなかったステージパフォーマンスでファンを魅了する一方、年少メンバーのQty、年長メンバーのLadyそれぞれのメドレーで「イツレン」と「CHOKICHOKI」という、定期公演を行っている福岡の天神ベストホールでの限定曲を東京で初披露。これまでになかった新しいLinQと対比させるような、福岡の公演をそのまま中野に持ってくるという普段着のLinQという両面を見せるライブ構成となっていた。
再開発プロジェクトでダンス担当になっていた山木彩乃はオーディションについて「LinQは点数をつけられるというシビアな経験が今までなくて。九州から全国で戦うためには、技術面だったりもっといろんなことが必要になってくるので、改めて自分の実力をつけたいという気持ちができた」と、九州から全国を目指す意欲を語った。
続いて過去「なう。」で楽曲提供をしたことのあるビーグルクルーのYASS(作詞)とSHiNTA(作曲)という、福岡出身のアーティスト同士によってこの日のために用意された新曲「I am...」を初披露。「過去も未来も今もあって自分がある、そして何か気づいたときにやるのではなく今を一生懸命生きていこう」というメッセージの込められた楽曲に大庭彩歌が曲紹介で「今のLinQにも重なる部分がたくさんあります。今日は21人で思いを込めて歌います」と、これまでの5ヶ月を振り返って涙ぐむシーンもあった。
続いて「ゴーイング マイ ウェイ!」「ウェッサイ!!ガッサイ!!」「HANABI!!」と続き、中野サンプラザを埋め尽くしたファンを一気に盛り上げた後に最後の曲として披露されたのは「未来日記」。メンバーが全員揃ったときにした歌わない、LinQにとって特別な曲をメンバー21人全員が揃ったこの日、東京で初披露しライブを締めくくった。