「この21人でこれからも」LinQ 再開発ライブで示した新たな可能性と始まり
MCで副リーダーの原直子は感激した面持ちで「まさか東京で『未来日記』が歌えるなんて思ってなかったです」と語り、続けて「プロジェクトの最中になっちゃん(天野なつ)のケガもあり、毎週ステージに立って歌って踊ることが、当たり前ではなくて本当に奇跡だなと思いました。LinQ、まだまだ前進していきたいです」と、「未来日記」の歌詞と今、中野のステージに立っている21人の姿をリンクさせていた。
中野サンプラザが埋まるのか不安だったと語った大庭彩歌は、大勢のファンで埋め尽くされた光景に「本当にファンの皆さんがいてのLinQだなって。これからも皆さんの力が必要だと強く感じました。まだまだ21人でどんどん進んでいきたいです」とファンへの感謝の思いを口にし、続く山木彩乃は「そうです、LinQまだまだ終わりではないです。ここからがまたスタートです。九州で本当のエンターテインメントを作って皆さんにお届けして、心を動かせるようなグループにしていきますので期待してください」と、詰めかけたファンに向けてLinQの未来への決意を新たにした。
天野なつは「このプロジェクトが発表されてからファンの皆さんもいろんな思いがあったと思います。でも、ライブでは“心の底から思いっきり楽しもう”という気持ちでいつも来てくれて。今日も、見たかったたくさんの笑顔が見られました。これからもこのLinQで皆さんの笑顔を見たいと思っています」と頭を下げると、会場は大きな拍手に包まれた。
その後アンコールの「替え玉コール」で再び登場したメンバーは代表曲「for you」で締めくくり、メンバーが手を振ってステージを後にする中、副々リーダーの吉川千愛が「これからも笑顔の架け橋になれるように全国、福岡、九州から頑張っていきたいと思っています」と最後の挨拶を述べた。すると突然新木さくらが走ってステージに登場。「私たちLinQは皆さんのことが大好きです。これからもどんどんどんどんLinQを大きくしていきましょうね!」とマイクも持たずに絶叫。その後客電がつき終演のアナウンスも流れライブは終わるかに思えたが、ファンによるダブルアンコールが数分にわたって鳴りやまず、それに応える形でメンバーが登場。一曲目の「ONE FOR ALL FOR ONE」を再び熱唱し全27曲、3時間にわたるライブは幕を閉じた。
終演後取材に応じた高木悠未は「始まれば終わるけれど、終わればまた始まるって思います。だから“また何か始まる”って思うととても楽しみです。メンバー21人だけでなくスタッフさん、お客さんみんなでLinQ、という景色が今日は見られて本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、その感謝を形にしたいって心から思いました」とこれからのLinQへの決意を語った。
また天野なつは「(本編の)最後に『未来日記』でセンターに立ったときに“みんながいる”というのを実感したんです。このプロジェクトが始まって私たちも不安だったけれど、応援してくれる人も不安になると思っていました。それでもここに来て、しかも“楽しもう”という気持ちを持ってくれたのがとても伝わってきてうれしかったです」とファンへの感謝を口にした。再開発プロジェクトについては一言で言えば「(メンバー)みんなの自信」と言い、「みんなで話し合うことが増えたり、今までは一部の人だけだったのがみんなが発言するようになったのが大きく変わりました。もっと“このLinQでいたい”というか、“このLinQいけるんじゃないか”というのが今日までの練習でも思っていてそれがあふれたライブだったと思います」と、5ヵ月の間に成長し進化した今のLinQの姿に手応えを感じているようだった。
主催者発表によるとこの日の動員はかろうじて1600人を超え、8割以上の集客という課題はクリア。当面LinQは6月までは現体制での活動を継続し、新プロジェクト発足か縮小かは、2つのライブの内容を元に今後決定、発表される。
有本和貴