一方、帝国保安局のデドラは、キャシアンとルーセンが出会うきっかけになり、フェリックスに置き去りとなったスターパス・ユニットが、自分の管轄区域から盗まれたものだと知り、フェリックスでの逃亡事件に注目する。しかし、フェリックスは彼女の担当区域ではないことから、上官や同僚から事件に首を突っ込むことを許されず、ここにも1人、キャシアンに執着することになるであろう人物が浮上する。
同時に最初にキャシアンに執着したシリル・カーンは、更迭こそ免れたものの、モーラーナ1が永久に帝国の配下になるきっかけを作ってしまった。その後、トランクを2つ抱えて、母親の元を訪れているので、おそらく自主的に辞職したのであろう。今後、彼がどのような道をたどるのかにも注目したいところだ。
中間管理職の悲哀だったり、“担当区域”という足かせで動きたくても動けない組織の小回りの利かなさだったり、単にキャシアンの挙動を追うだけでなく、日本人も共感する部分がある人間模様も本作の魅力だ。ちなみに今回登場したモン・モスマ議員の自宅(豪邸)には盆栽があったり、室内に桜らしきものが見て取れたり、どこか和を感じられる部分が盛り込まれているところもうれしい驚き。
なお、今作は全12話で構成され、3話を1ブロックとして、全4章からなることが発表されているので、まずはキャシアンが初めて参加するミッションがどのように展開されるのかに注目したい。
◆文=及川静
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/star-wars-andor/
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