AKB48の武藤十夢が、日本武道館公演3デイズの2日目となる「MX祭り!AKB48 60th Single「久しぶりのリップグロス」発売記念コンサート in 武道館 2022〜リベンジ!カップリングリクエストアワーベスト30〜」で、グループからの卒業を発表した。
「全てが良い経験で、私の力になりました」
この日の公演は、AKB48史上初となるカップリング曲限定での「リクエストアワー」で、対象カップリング曲204曲の中からファンの投票とYouTubeの再生回数によって決定した上位30曲をランキング方式で披露された。
18位にランクインしたのは、武藤十夢が「AKB48 27thシングル選抜総選挙」で49位となり、“フューチャーガールズ”のセンターを務めた「Show fight!」。思い入れの強い楽曲を力強くパフォーマンスした後、「ここで私から皆さんに伝えたいことがあります」と切り出した。
「私、武藤十夢はAKB48を卒業します。16歳でこのグループに入って、最初は歌もダンスもトークも何もできなくて、先輩の背中を追いかけるのに必死でしたが、気付けば私もこのグループで上から2番目(の年齢)になっていました。約11年半、楽しいこともつらいこともありましたが、全てがとても良い経験で、私の力になりました。そのおかげで、一緒に頑張ってきたメンバー、私をキラキラのアイドルにしてくれたスタッフの皆さん、そして何よりもどんな時も応援してくれて支えてくれたファンの皆さんに会えたことが私の幸せです」と卒業することを発表。
「卒業時期はまだ明確には決まっていません。でも、私の参加するシングルは今回の60枚目のシングルが最後になります。オンラインお話会も今出ている2月19日が最後になります。いろんなことがあった私のアイドル人生ですが、最後は皆さんの心を晴れ模様にできるように精いっぱい頑張りますので、最後までよろしくお願いします」と、気象予報士の資格を持つ武藤らしい”天気”を絡めたメッセージをファンに伝えた。
「アイドル人生を全うしていきたい」
終盤、妹の武藤小麟とのMCコーナーでは「緊張してうまく言えるのかな?って思ってたんですけど、ちゃんと言えて一安心しました」と、ホッとした様子を見せた。
アンコール時にも「少なくとも2月まではまだいるので、アイドル人生を全うしていきたいですし、私のできることをグループに還元していけたらと思っています」と改めてメッセージを届けた。
◆取材・文=田中隆信