AKB48が、日本武道館公演3デイズの最終日となる「MX祭り!AKB48 60th Single『久しぶりのリップグロス』発売記念コンサート in 武道館 2022 柏木由紀プロデュースコンサート 〜僕はずっと忘れない〜」を10月9日に開催した。柏木がプロデュースを手掛けるコンサートは、2021年5月23日に神奈川・ぴあアリーナMMで行った「17LIVE presents AKB48 15th Anniversary LIVE AKB48 単独コンサート 〜好きならば好きと言おう〜」以来、二度目となる。
二度目の柏木プロデュースコンサート「トイレタイム、ギリ2回あります!」
「Overture」が流れた後、出演メンバー全員(79人)による最新シングル「久しぶりのリップグロス」でスタート。5曲目の「大騒ぎ天国」まで大人数でによるパフォーマンスで一気に会場を熱くさせた。
最初のMCで、柏木が前回のプロデュースコンサートで“48曲ノンストップ”というチャレンジをしたことで、「今回、トイレに行くタイミングはありますか?」という質問が多かったと明かし、「皆さん、安心してください! 今日のコンサート、トイレタイム、ギリ2回あります!」と宣言。
そして、AKB48の日本武道館コンサートが9年6カ月ぶりということに話が及ぶと、17期研究生の佐藤綺星に「5カ月で武道館に立つってどんな気持ちなの?」と質問。佐藤が「選抜メンバーに選んでいただいて、できないことだらけなんですけど、毎日課題が見つかって、毎日“頑張ろう!”って気持ちが芽生えてきたので、もっともっと成長していきたいです」と答えると会場から大きな拍手が起こった。
続いてはチーム別のステージ。向井地チームA、田口チームK、浅井チームB、倉野尾チーム4の順番に登場し、1曲はチーム楽曲、もう1曲は他のチームの楽曲を披露するという面白い組み合わせで楽しませてくれた。
その後、17期研究生が「大声ダイヤモンド」と「ここがロドスだ、ここで跳べ!」を元気にパフォーマンス。ユニット曲も柏木セレクトらしさを感じる楽曲が続き、「ポニーテールとシュシュ」は大竹ひとみ、岡田奈々、小田えりな、浅井七海、柏木、村山彩希による“アカペラver.”で聴かせ、特別感のあるものとなった。
高橋彩音「番組で“強運No.1”になったんですけど、運がありました!」
ここで大型ビジョンにVTRが流れ、柏木がスタッフに「最近AKB48らしいことしてます? どうしてもやりたいことがあるんです」と言って、コンサートの楽曲のセンターを“くじ”で決めることを提案。メンバー全員を招集し、福引の抽選器(ガラガラ)を使って“センター3人”を決める抽選の様子も映し出された。
センターに選ばれたのは、下口ひなな、高橋彩音、正鋳真優の3人。それぞれのセンター楽曲は柏木がセレクトし、下口は「RIVER」、高橋は「11月のアンクレット」、正鋳は「Choose me!」に決定。イントロが流れ、各曲のセンターが判明するたびに、会場から大きなどよめきが起こっていた。
歌い終わった後、下口は「くじ引きを当てた時から、この武道館でチャンスを掴まないと未来はないと思って気合を入れてきました!」と喜びを爆発させた。
高橋は「大好きなまゆさん(渡辺麻友)の曲なので、選んでくれたゆきりんさんに感謝です。私の歌いたいリストに入っていた曲なのでうれしいです。『AKB48 サヨナラ毛利さん』(毎週木曜深夜0:59-1:29、日本テレビ)という番組で“強運No.1”になったんですけど、運がありました!」と笑顔を見せた。
正鋳は「小栗有以さんが憧れの先輩なので、一緒にできたことがうれしいです。あと、まだ入って5カ月しかたってなくて、17期研究生ということで私のことを知らない人がたくさんいると思うので、知ってくれたらうれしいです。Twitterぜひフォローしてください!」としっかりとアピールした。
終盤は、「久しぶりのリップグロス」選抜メンバーが「憧れのポップスター」「チャンスの順番」を聴かせ、その後は他のメンバーたちもステージに登場し、本編ラストの「草原の奇跡」まで楽しませてくれた。
アンコールでは、3曲を披露した後に18期生オーディションの開催が発表されるサプライズ。岡田が「みんな愛してるよ〜!」と愛を叫び、「ギンガムチェック」で武道館コンサート3公演のフィナーレを飾った。
◆取材・文=田中隆信