2022年6月に突然解散したEMPiREが、レーベルをavex traxからUNIVERSAL MUSIC / EMI Recordsに移し、同メンバーで結成した新グループ・ExWHYZ(イクスワイズ)。解散と同時に新グループの発表という異例の展開ながら、メンバーが活動を継続することを喜ぶファンは多かった。しかし、mayuは発表までファンの反応が「怖かった」と振り返る。EMPiREと同じメンバーで活動するため、変わらない部分も多い。mahoは「変化したというより、覚悟が大きくなった」と語る。解散、新グループ結成を経ての心境や、ExWHYZの1stアルバム『xYZ』の魅力、さらに11月3日から始まったツアー「ExWHYZ First Tour “xYZ”」への思いを、メンバーのyu-ki、mayu、maho、mikina、nowに聞いた。
maho「気持ちを切り替える期間は必要だった」
――EMPiREが解散し、その後に同じメンバーで結成されたということですが、改めて経緯を教えてください。
yu-ki:まず集められて「解散します」と告げられたんです。それで、しばらく間を置いてから「新グループやります」と言われて。お客さんには「解散します」と発表してから、ツアーファイナルまで沈黙。ライブの最後に新グループを発表という流れでした。
――皆さんも、最初に解散と聞かされたんですね。
maho:でもそれは一瞬で、その後すぐに「新しいグループでやります」という感じだったので。同じメンバーではありますけど、「EMPiREというグループが終わるんだ」という事実には複雑な思いはありましたし、気持ちを切り替える期間は必要でした。
――ファンの方の反応はどう感じていましたか?
mayu:ライブでパフォーマンスを披露し終わった後に「新グループやります」と発表したんですけど、解散を発表してからライブまで沈黙していたので、反応がずっと怖かったんです。「ふざけるな」って言われたらどうしようと思ったりもしたんですけど、実際には意外と「わぁ」って喜んでくれているのがステージから見えたので、少しホッとした気持ちになれました。
mikina「覚悟が大きくなった」
――新グループ結成にあたって、メンバーの皆さんの心境は?
mikina:やっぱり、EMPiREは4年間ずっと向き合ってきたグループだったので、それが終わることは次のグループが始まるのだとしても重たいものではありました。寂しくもあるし、今まで応援してくれてきた人たちの顔もすぐに浮かんで、「この人たちにこの事実を伝えなきゃいけない」というつらさもあって。ただ、衝撃は大きかったですが、前向きな変化ではあったので、ExWHYZに対してはちゃんと前向きにワクワクして頑張ろうという気持ちです。
――メンバーの間では、空気感や仕事への向き合い方に変化もあるのでしょうか?
maho:“変化した”というより、EMPiREからExWHYZに変わるタイミングで“覚悟が大きくなった”ようには感じます。今まで持っていたものがもっと大きくなったというか。
now:元EMPiREとして最後のツアーを回らせていただいたので、そういう点ではEMPiREをしっかり浄化できたというか、ちゃんと終わらせて、ExWHYZに向けて気持ちを徐々に切り替えることができたかなと思っています。
――グループの方向性も、EMPiREとは変わるのでしょうか?
mayu:EMPiREとして試行錯誤しながらやってきた4年間だったんですが、そうして見つけた自分たちの強みや、自分たちにあった見せ方みたいなものを進化させて、ExWHYZとして見せられているなと感じています。だから方向性が変わったというより、その方向により強く、という感じですかね。ビジュアル面だったり、全体的なアプローチはかなり変わったかなとは思います。