放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。同作は、1990年代から現代を舞台に、ヒロイン・岩倉舞がものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、空への夢に向かっていく物語だ。
物語の中では第1回の時点から10年以上の時が流れ、キャスト陣も子役からバトンタッチ。ついに第4週から本格的に登場したヒロイン・舞役の福原遥と、その幼なじみ・貴司役の赤楚衛二、久留美役の山下美月に、プライベートでも仲良くなったという3人の関係性や、ロケでの思い出などについて聞いた。
普段の3人の雰囲気で会話したら、しっくりきました
ーー第4週では早速舞、貴司、久留美がお好み焼き屋「うめづ」で一同に会するシーンがありましたが、息ぴったりでしたね。
福原:会ってすぐに仲良くなれたので、普段の3人の雰囲気で会話したら、しっくりきました。
ーー大人になった3人の個性がわかりやすいシーンでもありましたが、どのように演じられたのでしょうか?
福原:私は大人になったことで変化があったように見せるのではなく、(浅田)芭路ちゃんが演じたそのままの舞をやりたかったので、芭路ちゃんの現場に見学に行ったり、くせを真似してみたりしました。
赤楚:(幼少期から)“受け継ぐ”という部分では、言葉のイントネーションなどの細かいところは取り入れたりしています。あとは、貴司の持っている柔らかさ、優しさのような部分は変えないようにしたいと思っています。
山下:久留美は幼少期から比較すると明るくなり、大きな変化があったと思います。
幼少期を演じた大野さきちゃんのお芝居を見た時、涙が止まらなくて。小学生くらいの子が、お母さんを亡くして、お父さんも仕事を辞めてしまい、学校でも少し孤立してしまう。絶対に辛いはずなのに頑張って生きている、というお芝居を見て、なんてかっこよくてたくましい子なんだろう、と感じたんです。
幼少期から力強さのようなものを持っている子なので、大学生になり、アルバイトなどで自分でも稼げるようになってからは、「お父ちゃんを支えよう」という気持ちもより強くなったと思うし、中高通して母性のようなものが生まれるだろうなと感じたので、成長後はしっかり者として演じようと思いました。
お互いから見た魅力とは?
ーー赤楚さんと山下さんから見た福原さんの魅力を教えてください。
赤楚:福原さんには、会った瞬間「構えなくていいな」と感じました。ひだまりのような空気感です。
撮影が開始してから半年くらい経っていますが、大変だろうにしんどい顔一つ見せず、笑顔で。頼もしさや力強さも感じます。
山下:遥ちゃんは一緒にお芝居した瞬間「あ、舞ちゃんだ」と思ったくらい、“舞そのまま”です。ついていきたくなるような座長でもあるけれど支えたくもなるし、あったかくて一緒にいると笑顔になる。きっと視聴者の方も、遥ちゃんを見れば私たちのような気持ちになると思います。遥ちゃんがヒロインでよかったなと思います。
福原:私がその言葉をお2人にお返ししたいです(笑)。現場で楽しくいられるのは、本当に2人が支えてくれて、楽しく話しかけてくれたりするおかげなので、感謝ですね。
ーー福原さんから見た赤楚さん、山下さんの印象はいかがでしょうか?
福原:赤楚くんと貴司はそのまんまです。生き方は違うにしても、こんなにずっと優しい人がいるんだっていうくらい、話していても本当に優しくて。いつも笑顔で話しかけてくれて、すごく現場で支えられています。
美月ちゃんは、私の一方通行かもしれないのですが、本当に久留美と舞の親友関係のように思っていて。放送が始まる直前にお手紙をくれたのですが、その手紙に私は涙涙で(笑)。今、台本に挟んでいます。本当に美月ちゃんの存在に支えられているんだな、と改めて実感しました。大切な友達ができたと思っています。