coldrain、悲願の横アリワンマン公演開催「2年前にここに立っていたら、全然違うライブになっていた」
10月16日、バンド・coldrainが結成15周年を記念して「15th ANNIVERSARY “15×(5+U)” LIVE AT YOKOHAMA ARENA」を横浜アリーナにて開催した。
同ライブは本来2020年の秋に開催される予定だったもので、2020年2月にcoldrainが主催したフェス「BLARE FEST.」で告知された後、新型コロナウィルス感染拡大の影響で延期を繰り返してきた。
2年越しとなった念願の本公演では、アンコールを含め全29曲が披露された。未だ、感染症対策のガイドラインが存在し、フロアで歓声を上げることは禁止されている。しかし、規制が徐々に緩和されてきたことによるフルキャパシティ動員、アリーナ全スタンディングでもって行われた本公演は、coldrainにとっての総決算と新たなスタートラインを同時に刻むようなライブとなった。
Masato「2年前にここに立っていたら、全然違うライブになっていた」
「2年前にここに立っていたら、全然違うライブになっていたと思う。2020年にいろんなことが起きて、そこで大きなマイナスを感じていました。でも少しずつ動き出す中で感じられたプラスがあって。そこで俺らが目指したのはさらなるプラスじゃなくて、プラスを重ねることで一旦±0に戻そうっていうことで。何より、そうして進んで行きたいっていう思いをみんなから受け取りました。
当初は、アリーナにイス席がある中で横浜アリーナに立ちたくないとか、マスクが外せない中でステージに立ちたくないとか、そんな状態でアルバムツアーを回りたくないって思っていて、いろんなプライドみたいなものを持って2020年を過ごしてました。
それでもライブを止めたくない、世界が音を止めてる間にも日本は音を止めないように動きましょうよっていろんな人が動いてくれて、そこにみんなが来てくれて。そうしてマイナスをゼロに戻していく力をもらったことで、『Nonnegative』というアルバムを作ることができました。
それが新たに立つゼロ地点であり、ここに至るまでに必要な行程だったんだと思う。今日が、今年が、新しいゼロになる。来年からはまたプラスに向かっていけるようにしたいし、コロナ禍以降に何か大事なことを教えてもらったとすれば、曲を聴いてもらえる立場にいることの幸せでした。だから、このアルバムを作る力をくれたことに感謝しなくちゃいけない。本当にありがとうございます」(Masato)
coldrainが織り成す“人間臭いライブパフォーマンス”
オープニングナンバーを飾った「Help Me Help You」から、本編ラストの「From Today」に至るまでのほぼ全曲で、ステージ全体を囲い込むような巨大LED画面には、壮大な映像とともに各楽曲の歌詞が映し出されていた。
「Help Me Help You」や「Here With You」を筆頭に、“我々はいついかなる時もあなたと共に歩むのだ“、“あなたが俯く時にこの音楽が力になるのだ”とメッセージソングを叫び、緻密に構築された楽曲の型をはみ出していく人間臭いライブパフォーマンスの数々が繰り広げられた。