声優がメジャーな仕事になって、競争率が上がるのはいいこと
──かつては声だけの仕事が多かった声優という職業ですが、最近は表に出ての仕事も多くなっています。声優のお仕事の幅が広がることについて、梅原さんはどう感じていますか?
僕はそんなに顔を出して活動するのは得意ではないので、必要以上にはやりませんが、やりたい人はやればいいと思うし、いろいろな分野で活躍できるという点ではいいのかなと。メジャーな職業になって、多くの人が声優を目指すようになって、競争率が上がれば上がるほど、いい役者さんが出てくるでしょうし。そういう点では楽しみですね。
──現時点で若手の声優さんが増えてきていることは実感されていますか?
出てきているんでしょうけど、コロナ禍で収録の形態が変わってしまっているので、あまり会えていないのが現状で。そういう意味では、先輩と一緒にアフレコができないという、今の時代の若手の声優さんは大変だろうなと思います。先輩たちのお芝居を聞けない期間がデビューから2〜3年続いているわけですもんね。大変だろうな…。
──梅原さんご自身は、声優のお仕事のどういうところに魅力を感じていらっしゃいますか?
いろいろなところに職場がある感覚というか。その、ある意味気ままな感じがいいなと思いますね。1日でいろいろな現場に行って、その都度人間関係も変わるので、気持ちの軽さみたいなものがあります。
──とはいえ、1日の中でいろいろな役を演じるのは大変ではないのでしょうか?
意外と、スタジオに行って、そこでのメンバーに会うと自然とそのキャラクターになれるんですよ。もちろん立て続けに会ったりして混乱することもありますけど。