日本時間の6月2日(金)、北米プロバスケットボールリーグ・NBAの2016-2017シーズンファイナルが始まる。今年のプレーオフ決勝で激突するのは、西のゴールデンステイト・ウォリアーズと東のクリーブランド・キャバリアーズ。一昨年、昨年に続く対決で、ファイナルで3年連続の同一カードはNBA史上初となる。一昨年はウォリアーズ、昨年はキャバリアーズが優勝を手にしたが、3度目の頂上決戦は果たしてどうなるのか。バスケットボール解説者/NBAアナリストの佐々木クリスに、決戦の見どころや両チームの注目ポイント、勝敗予想を語ってもらった。
――ウォリアーズは今季プレーオフで無敗、キャバリアーズは1敗という戦績で勝ち上がってきましたが、両チームのここまでの戦いぶりはいかがですか?
ウォリアーズは、皆さんの印象とは裏腹に、ディフェンスで勝ち上がってきたと思います。開幕前には、インサイドのディフェンス力の低下と、ベンチ層の薄さが懸念されていましたが、シーズン後半から、それをずっと払拭してきた。ケビン・デュラントも、パワーフォワードでプレーする時間帯に素晴らしいパフォーマンスを続けています。そして特筆すべきところは、プレーオフ西1回戦も西準決勝も、ターンオーバーの数をすごく少なく留めていたこと。サンアントニオ・スパーズとの西決勝ではちょっとターンオーバーが増えてしまいましたが、NBAファイナルでは、彼らのアキレス腱とも言えるターンオーバーがどれだけ修正されているかがカギだと思います。
一方のキャバリアーズは、実はプレーオフに入ってから、全チームの中で一番スリーポイントを決めているチームです。プレーオフ中は1試合平均15本決めていて、レギュラーシーズンよりも平均3本増やしています。キャバリアーズのロスターには、20試合以上出場して、35%以上の確率でスリーポイントを決める選手が13人。ウォリアーズには6人、スパーズには9人、ヒューストン・ロケッツは5人なので、こうした切り口だと、リーグナンバーワンのスリーポイントチームだと言えます。さらに、レブロン・ジェームズのインサイドアタックは、1試合あたり15点くらいペイント内で決めてくる脅威がある。彼らは対照的に、オフェンスでプレーオフを勝ち上がってきていますね。
頂上決戦NBAファイナル、WOWOWライブにて全試合生中継
史上初3年連続同カード「キャバリアーズvsウォリアーズ」
【第1戦】6月2日(金) 朝9:30
ゲスト:ブルック・ロペス(NBA ブルックリン・ネッツ)、谷山紀章、松井啓十郎(B.LEAGUE アルバルク東京/元日本代表)
【第2戦】6月5日(月) 朝8:45
ゲスト::持田香織、岡田優介(B.LEAGUE 京都ハンナリーズ/元日本代表)
【第3戦】6月8日(木) 朝9:45
ゲスト:金子ノブアキ、五十嵐圭(B.LEAGUE 新潟アルビレックスBB/元日本代表)
【第4戦】6月10日(土) 朝9:45
ゲスト:Bose、富樫勇樹(B.LEAGUE 千葉ジェッツ/日本代表)
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