柄本時生は「役とのギャップがある方」
――教師・立花役を柄本時生さんが演じられていますが、現場での柄本さんの印象はいかがですか?
幸澤:柄本さんが演じる立花先生は、ミステリアスで何を考えているのかわからない怖さがあるんですが、柄本さんは色々話しかけてくださってすごく穏やかで優しい方なので、役とのギャップがある方だなという印象です。
櫻井:本当に立花先生とはギャップのある方で、優しくてすごく話しやすいですし、現場で色々と相談させていただくことも多いので、僕にとっての先生という感じです。
藤原:僕は、まだ柄本さんとそこまで深いコミュニケーションを取ることはできていないんですが、現場での居方など、柄本さんの背中を見て学ばせていただいています。ご自身が映らない場面でもその場に居てくださるんです。しかも、生徒役一人一人の名前を覚えてくださっていて。僕にも「たいゆくんだよね、たいゆうではないんだよね」って確認してくださって、僕たちが演じやすい環境を作ってくださっています。そういう柄本さんの姿に鼓舞されて、僕ももっと頑張らなきゃという気分になりました。
――今作では、「手紙」というツールで気持ちを伝える姿が描かれます。皆さんは普段、手紙で思いを伝えることはありますか?
幸澤:去年、ずっと仲の良かった友達が転校してしまった時に長文の手紙を書きました。手紙だと特別感が出ると思うので、誕生日などにも手紙を書いたりします。
櫻井:普段はあまり手紙を書くことはないんですが、クランクアップの時に共演者の方からお手紙をいただくことがあります。デジタル社会だからこそ、直筆の手紙は特別感がありますし、その人の書いている姿を思い浮かべながら読んだりと、手紙をもらうととてもうれしい気持ちになりますね。
藤原:僕も大切な方には事あるごとに手紙を書くようにしています。自分の字で伝えるということにすごく意味を感じますし、実際に言葉で伝えるのとは違った表現ができる感覚があります。便箋を選んで、ペンを選んで…という一つ一つの行動にも愛が詰まっている気がするので、僕はすごく手紙が好きですね。
――最後に、視聴者の方にメッセージをお願いします。
幸澤:ミステリーの要素があるので、考察をしながら楽しんでいただけると思いますし、学生の方は特に共感しながら見てもらいたいです。YouTubeでも配信しているので、登下校の間とか、 ちょっとした隙間時間に楽しみながら見ていただければと思います。
櫻井:青春ヒューマンミステリーということで、この手紙ゲームが始まったことを期に一人一人の感情が揺らぐ姿や葛藤する姿が等身大に描かれています。演じるキャストも現役の高校生が多いので、リアリティのある雰囲気を楽しみながら、ミステリー部分を考察したり、恋愛面でキュンとなるようなシーンを楽しんでいただいたり、それぞれの楽しみ方で是非ご覧ください。
藤原:この作品は学園ドラマなので、ぜひ同じ年代の方々に見てほしいなと思います。この年代の方々って、いろんな選択に迫られ始める時期だと思うんです。自分の気持ちに素直になって生きてもらえたらうれしいなという気持ちも込めて作っています。手紙ゲームが始まった理由も考えながら、自分の生活に置き換えて楽しんでもらえたらなと思っています。