6月10日(土)に公開される映画「昼顔」で、主人公・紗和(上戸彩)が身を寄せるレストランのオーナー・杉崎を演じる、平山浩行にインタビューを行った。
平日昼間に夫以外の別の男性と恋に落ちる主婦のことを指す造語“平日昼顔妻”をテーマにした、道ならぬ恋に人生を狂わせた女性を描いた連続ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(2014年、フジテレビ系)の“その後”を描いた本作。
流行語大賞にノミネートされるなど、社会現象にまでなった話題作が、このたび待望のスクリーン進出を果たす。
そんな本作に、映画オリジナルのキャラクターとして登場するのが、平山演じる杉崎だ。ワケありな紗和に理解を示し、何かと気に掛けるのだが、自身も過去に人生観の変わる出来事があり…。
今回、平山に撮影の裏話や上戸との共演エピソード、“昼顔”についてのイメージなどを語ってもらった。
――映画から参加された感想はいかがでしょうか?
天候に悩まされたところもありましたが、無事に撮影を終えられて良かったです。
僕はウインドサーフィンを華麗にやらないといけなかったのですが、初めての経験だったので大変でした。その他にも今までにない役柄を演じられたなと思いました。
――とても自然に見えたのですが、ウインドサーフィンは初体験なのですね!
そうなんです。サーフィン自体は10代のころからやっていたのですが、ウインドサーフィンはまた別モノなので…。「平山さん、向こうから風がくるんで…」って感覚的に言われたのですが、「えっと…分かりません!(笑)」ってなって。でも、やっていくうちにどうにか立てるようになりまして、ホッとしました。
――先ほど今までにないキャラと仰っていましたが、杉崎はどういうキャラですか?
詳しくは言えませんが、過去のある出来事を引きずっている人です。陰のある役柄なので、ご覧になった方が、この人は何かを抱えているんじゃないかな、という感じで見てくださったらすごくうれしいです。
――紗和に対しての感情の変化は難しかったですか?
そうですね。僕の役も複雑でしたが、上戸さんも斎藤工くんも、そして伊藤歩さんも複雑ですし、みんな何かを抱えながら生きているという意味では、同じかなと思いました。
――「昼顔」に対するイメージってどうですか?
僕も当時ドラマを見ていましたが、とにかく世の中がざわめきましたよね。ある種すごくリアルだったし、誰しもそういうことが起こり得ることでしたから。
「私も!」って思って見ていた方もいらっしゃったんじゃないでしょうか。日常的なことというか、親近感を抱きながらご覧になった方が多かったと思うんです。誰もが紗和と北野(斎藤)のような境遇になる可能性があって、ある種リアルな感じがウケたのかなと思いました。
どこにでもいそうな男女が出会って許されない恋に落ちる、というところが共感されやすいんでしょうね。
――劇場版をご覧になって、印象はいかがですか?
同じシーンにいなかった皆さんを画面越しに拝見しまして、壮絶だなと思いました。ものすごかったです! 伊藤さんが演じる役もすごく怖いんですけど、気持ちは分からないでもないんですよね…。
まさか!という描写もありましたが、同時に乃里子(伊藤)の執念のようなものも感じました。紗和もまた北野先生と会ってしまって、でも、どうしたらいいか分からない…という。北野先生の焦り方もそうですし、一つ一つこだわりながら作られている作品だと思いました。
平山浩行(ひらやま・ひろゆき)
1977年10月17日生まれ
岐阜県出身 A型
●映画やドラマなどで幅広く活躍中。10月期の連続ドラマ「先に生まれただけの僕」(日本テレビ系)に後藤田圭役で出演する。
「昼顔」
6月10日(土)公開
【公式HP】http://hirugao.jp/