カフェ開店を夢見て港の売店で働いていたさくらは、みごとに夢を果たしたようだ。以前からよく口にしていた五島ことば“みじょか~(かわいい)”をもじった店舗名もさくららしい。
さらには島の船大工・木戸(哀川翔)が体の調子についてこぼしたり後継者問題について悩んでいたりと、五島には五島の10年という月日が流れたことが随所にうかがえる。舞と仲良しだった少年・一太は登場こそしなかったが会話の中で近況が語られ、機械いじりが好きな少年に育っていることや、長崎の高専を来年卒業することなどが判明した。
五島の人々の近況を伝える、とても丁寧に作りこまれた1シーン。それぞれのキャラクターならではの描写やセリフが時の流れを想像させ、描かれていない時間を埋めてくれる。第2週で描かれた五島編では、祥子ばんばをはじめ五島のキャラクターが視聴者からの支持を集めていただけに、この日の再登場でも視聴者からは歓迎の声が上がった。
11月3日(木・祝)は第24回を放送する。記録飛行まであとひと月となり、大学の夏休みに入った舞はさらに過酷なトレーニングに取り組む。だが、体重がなかなか減らず、体力強化も滞り気味。設計担当の刈谷(高杉真宙)は設計の変更に取り掛かる。(文=ザテレビジョンドラマ部)
NHK出版
発売日: 2022/09/26