お互いが自分にとって特別な存在だと確かめあった二人は…
キャンプ場のベンチへとやってきて、「ちくしょう!」と泣く満。そこに浩一も走ってやってきて、満に謝る。先ほどのことを、「どなるなよ、びびるだろ」と満が言うと、怖がらせるつもりはなかったと浩一はさらに謝る。満はキャンプに来たくなかったわけじゃない、カラオケやゲームもしたいと思ってる、自分から誘って断られるのが怖いと思っていることを伝える。それを聞いて浩一は良かった、本当に良かったと安心する。
「実際、お前は特別だし」と満が言うと、「俺もみっちゃんが特別。つーか、みっちゃんが一番好きだ。誰よりも好きだ」という浩一。満は驚いて振り向き、自分も一番好きだということを打ち明ける。お互い両片思いでいたことが判明して、「嘘!?」「嘘じゃない」と言い合ってる二人にニヤニヤが止まらない!
浩一が「なら俺たち両思いなんじゃね?」というと、満は目をそらしつつボソリと「そうなる……か」と答える。気持ちを確かめ合い、浩一はゆっくりと満に近づくと、そっとキスをした。そして、気持ちを噛み締め合うように、もう一度キスする二人。雨に濡れそぼった彼らの横顔がキレイで、萌えてニヤニヤするというよりは尊過ぎて見ほれて放心してしまう。
脱力して満が腰を下ろすと、浩一も隣に。二人は顔見あわせて笑い合った。二人の距離がグッと近づいたこの日を振り返り、「怖かった、この日の浩一が本当に怖かった。どなられたからじゃない、浩一に嫌われた、そう思って怖かったんだ」と満のモノローグで締めくくられた。BLドラマとして一気に進展を見せ、今後の展開からも目が離せないと思わせる第3話だった。
構成・文/牧島史佳