脚本には「男性側からは見えない女性の生々しさ」も
――最初に台本を読んだときの感想を教えてください。
島崎:いつも小生意気な娘の役が多く(笑)、今まで恋愛ものをあまりやってこなかったので、「大丈夫かな」と思っていました。
これは感覚的なものになるのですが、いつも台本を開いた瞬間「これだったら私できそう」みたいにビビッとくる瞬間があって。今作は1ページ目を読んだときにそう思えたので、ワクワクしました。
渡邊:最初に企画書を読んだときに「絶対に女性の方が書いていらっしゃるんだろうな」と確信したんです。それで、実際に台本をいただいて確認したところ、「やっぱりな」と。
――どういった部分に対して“女性が書いているな”と感じたのでしょうか?
渡邊:男性側からは見えない女性の生々しさや、リアルな部分が描かれているなと感じたんです。それに、女性が求める男性像に対して「そうだよね、こういうの好きだよね」と共感する部分もありましたし、テンポのいい脚本だなと。
役との共通点は“イケメン”「求められるハードルがあって」
――改めて、今作で演じるキャラクターについて教えてください。
島崎:(黎は) 30歳にして、ピュアさとストレートさを兼ね備えている女性で、すごくかわいらしいなと思いました。
――ご自身との共通点はありますか?
島崎:喜怒哀楽が激しいキャラクターなので、恋愛のことで悩んで泣いたりもするのですが…私は絶対に泣きたくないです!(笑) でも、突発的に行動する部分は似ているかもしれません。
――渡邊さんはいかがでしょうか?
渡邊:柊人って25歳にしてはすごく若い人だなと。それに、黎と一緒ですごくピュアなんです。
――共通点はありましたか?
渡邊:イケメンのレッテルを貼られがち、という部分ですかね。まあ、イケメンなので(笑)。求められるハードルがあって、何事もできて当然という目で見られるというのは、すごく共感できるなと。
僕自身も、求められている自分に準じて正解を出すのって面白くないなと思うんです。かっこいいで終わっちゃうのは、もったいない気がしていて。あまのじゃくな部分があるので、みんなが求めていない何かを生み出したいと思っているところも含めて、似ているなと思います。でも、柊人ほどの純粋さはもうないかもしれません(笑)。