求められる“かわいい”に困惑「悩みながら演じました」
――演じる上で苦労した点はありますか?
島崎:はじめは、5歳年下の柊人に対して、ついお姉さんっぽい口調でせりふを言ってしまいがちだったんです。でも、監督と話す中で「もっと子どもっぽくていいのかな」と考えるようになって。せりふの言い方は少し難しかったかもしれません。
渡邊:僕は、まさかあんなに“かわいい”を求められるとは思っていなくて、少し苦労しました。自分にかわいいの引き出しがなくて「もっと?もっとですか?」と悩みながら演じました。
――ネタバレにならない範囲で、どういったシーンで苦労したか教えてください。
渡邊:僕が最初にかわいいを求められたのは、コワーキングスペースで斜め前に黎がいて、それに対して柊人はついちょっかいをかけたくなる、というシーンなのですが、正解も分からないまま終わって(笑)。
島崎:でも、(そのシーンでやった)机をトントンするってト書き台本になかったよね?
渡邊:たしか、台本内には「目が合い、笑い合う」みたいな感じだったと思う。
島崎:そう、だから撮影のときに「机トントンで来るんだ!」って、そこにキュンときました。
渡邊:よし!(笑)
島崎:やりながら思ったんですけど、みんながキュンとくるような頭ポンポンとか、そういうのに私はキュンとこないなって気付いたんです。なんてことない、不意な仕草に自分はキュンとくるんだなって思いました。
注目ポイントは「キュイーン」
――今作で印象的なせりふがあれば教えてください。
島崎:キュイーンです(笑)。
渡邊:(笑)。
島崎:とにかく“キュイーン”がいっぱい出てくるんです!
渡邊:心の中で“あっ、かっこいい…”みたいな時ってあるじゃないですか。それを声に出しているバージョンです、ぜひ注目していただければ(笑)。