福原遥がヒロインを務める連続テレビ小説「舞いあがれ!」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)、11月4日まで放送された第5週「空を飛びたい!」では、舞(福原)が人力飛行機「スワン号」のパイロットを務めるため減量と体力アップに取り組む姿が描かれた。10月3日にスタートして約1か月、ここまでストーリーを貫いているのは、舞が抱く“飛ぶ”というモチーフへの強い憧れだ。(以下、ネタバレがあります)
超えられない「190ワットで50分間」の壁
テスト飛行でパイロットの由良冬子(吉谷彩子)が大ケガをしたことにより、パイロット不在となってしまった人力飛行機サークル「なにわバードマン」。第5週では、部員の中で最も由良に体格が近い舞が新たなパイロットとして2か月後に迫った記録飛行にチャレンジする姿が描かれた。
課された目標は、5キロの減量と“190ワットで50分間ペダルをこぎ続けられる”体力。無謀ともいえる挑戦に全力で取り組む舞と、一丸となって飛行機の修理に打ち込む部員たち。反対していた設計担当・刈谷(高杉真宙)も彼らの熱意に負け、戻ってきた。
だが、肝心の結果が思うようについてこない。記録飛行当日まで残り1か月を切って、舞の体力は190ワットで29分間が限界。刈谷は目標を、負荷がやや少ない“180ワットで60分間”に変更し、飛行機を設計しなおすことを決めた。
「たくましく生きるとぞ!」
「舞いあがれ!」のタイトル通り、第2週から今週まで毎週クライマックスに“飛ぶ”シーンが置かれ、舞の大空への強い憧れが繰り返し描かれてきた。
第2週、幼少期の舞(浅田芭路)が五島で出合ったのが「ばらもん凧」。第2週クライマックスでは2mの大凧が舞いあがる映像をドローンで上空からとらえた撮影手法も話題になった。
このシーンは舞が“飛ぶこと”への思いを強くしたきっかけであり、「舞もばらもん凧ごたぁ、どがん向かい風にも負けんとたくましく生きるとぞ!」という祖母・祥子(高畑淳子)の力強い言葉も胸を打った。
NHK出版
発売日: 2022/09/26