マーベル作品や「スター・ウォーズ」シリーズをはじめ、アニメ、韓国ドラマなど、幅広いジャンルのコンテンツを配信しているディズニープラスのコンテンンツブランド「スター」では、この秋からTBSの人気連続ドラマが続々と配信スタート。新垣結衣と星野源が共演し、“恋ダンス”が社会現象になった「逃げるは恥だが役に立つ」(2016年)と新春スペシャル(2021年)、星野が綾野剛とタッグを組んだ刑事ドラマ「MIU404」(2020年)などがすでに配信中だ。「逃げ恥」と「MIU404」は同じ野木亜紀子が脚本を務めて制作されたドラマだが、11月9日から配信が始まった「アンナチュラル」(2018年)も野木をはじめ「MIU404」を手掛けたスタッフが多く関わった作品である。そんな「アンナチュラル」は、主演・石原さとみの代表作の一つに挙げられ、放送当時には「石原さんがミコトにしか見えない」「前に出過ぎない主人公像がよかった」などの声も。真摯(しんし)に役と向き合う石原の演技が共感と感動を呼んだ。
1986年12月24日生まれの石原は、2022年春に第一子を出産し、現在は俳優業をお休み中。2002年の第27回ホリプロスカウトキャラバン「ピュアガール2002」をきっかけに芸能界入りし、映画「わたしのグランパ」から本格的に活動を開始。デビュー当時からピュアで真っすぐなイメージが強く、ヒロインを務めた2003年の連続テレビ小説「てるてる家族」(NHK総合ほか)や、2005年の大河ドラマ「義経」での静御前役など、着実に俳優としてのキャリアを積み上げていく。
“不条理な死”を忌み嫌うミコトを熱演
「アンナチュラル」が放送されたのは2018年。この頃には、すでに多くのドラマなどで主演を経験し、層の厚い同世代の俳優の中でもしっかりとポジションや個性を確立していた。このドラマで石原は、死因究明専門のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」に所属する法医解剖医・三澄ミコトを演じている。ミコトは“不条理な死”を忌み嫌い、“生きていくこと”にこだわっている。そんな性格が形成されたきっかけは、9歳の時に一家4人無理心中に巻き込まれたことで、ミコトは唯一の生存者だった。家族は“練炭”による一酸化炭素中毒で亡くなり、自ら関わった事件について論文を書き、“練炭のエキスパート”と呼ばれるほどに。
ミコトの解剖実績は約1500件、医大で准教授も務めてきた経歴もあり、成績も優秀でどちらかというと合理的な性格だと言える。こういうドラマにはライバル役というか、対比する人物が重要となってくるが、そんな存在であるUDIラボの先輩解剖医・中堂系を井浦新が演じている。
3000件の解剖実績があり、「クソが!」というのが口癖というか無意識に出てきてしまうぐらいに口が悪く、協調性も皆無。ただし解剖医としての腕は良い。ミコトは無理心中で死にそうになった経験があるが、中堂は殺人容疑をかけられた経験がある。8年前、恋人が何者かによって殺害され、中堂自ら解剖を行った。それ依頼、真犯人を見つけるためにUDIラボで解剖医の仕事を続けている。対照的な部分もありながら、重い過去を背負っていたりする共通点もあって、物語の進展とともに現れる2人の変化もこのドラマの大きな見どころと言える。
「法医学は未来のための仕事」
このドラマの中にはたくさんの印象的なセリフが登場する。その中でも特に印象的で、ミコトという人物をよく表しているのが、「法医学は未来のための仕事」。これはUDIラボのアルバイトの医大生・久部六郎(窪田正孝)が「法医学って死んだ人のための学問でしょう? 生きてる人を治す臨床医の方が」と法医解剖医にはなりたくないという気持ちを示した時のミコトの返答だ。目の前のことだけじゃなく、その先のことも考えているミコトらしさがその言葉一つに集約されているように感じた。
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