二宮和也が主演を務める映画「ラーゲリより愛を込めて」が12月9日(金)に全国で公開。Mrs. GREEN APPLEが主題歌を手掛けた「Soranji」と共に、初解禁を含む本編の映像が使用された3分を超える映像が解禁された。
二宮和也「目を背けずに感じ取ってほしい」
主演の二宮は「目を背けたくなる残酷なシーンもあるが、その中でも生きる希望を見出した人々の姿から何かを感じ取ってほしい」と述べた渾身の本編映像を凝縮。またMrs. GREEN APPLE・大森元貴は「Soranjiは生きることへの探究、深淵に触れるようなただならぬ感覚でなんとか制作することができた」とありったけの思いを込めて制作したと語った。
また、山本を思わせる歌詞の数々は「歌詞だけで泣ける」と話題に。生きることへの希望、信じることの尊さを繊細かつ力強く表現した楽曲のタイトルである「Soranji」に込められた意味を、大森の伸びやかで表情豊かな歌声と、切なくも壮大なメロディーに圧倒的な世界観で見せるスペシャルMVとなっている。
「ラーゲリより愛を込めて」あらすじ
第2次大戦後の1945年。そこは零下40度の厳冬の世界・シベリア。わずかな食料での過酷な労働が続く日々、死に逝く者が続出する地獄の強制収容所(ラーゲリ)に、その男・山本幡男(二宮)はいた。「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます」。絶望する捕虜たちに、彼は訴え続けた。
身に覚えのないスパイ容疑でラーゲリに収容された山本は、日本にいる妻・モジミ(北川景子)や4人の子どもと一緒に過ごす日々が訪れることを信じ、耐えた。
劣悪な環境下では、誰もが心を閉ざしていた。戦争で心に傷を負い傍観者と決め込む松田(松坂桃李)。旧日本軍の階級を振りかざす軍曹の相沢(桐谷健太)。クロという子犬をかわいがる純朴な青年・新谷(中島健人)。過酷な状況で変わり果ててしまった同郷の先輩・原(安田顕)。
山本は分け隔てなく皆を励まし続けた。そんな彼の仲間思いの行動と信念は、凍っていた抑留者たちの心を次第に溶かしていく。
終戦から8年がたち、山本に妻からのはがきが届く。厳しい検閲をくぐり抜けたそのはがきには「あなたの帰りを待っています」と。たった一人で子どもたちを育てている妻を思い、山本は涙を流さずにはいられなかった。誰もがダモイの日が近づいていると感じていたが、その頃には、彼の体は病魔に侵されていた。
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