俳優の松本まりかが11月17日、都内で行われた映画「夜、鳥たちが啼く」の完成披露舞台あいさつに共演の山田裕貴、城定秀夫監督と共に出席。本作への出演について「憧れていた世界に来られた」と喜びを口にした。
本作は作家・佐藤泰志氏の短編小説の映画化作品。山田が内に秘めた破壊衝動と葛藤する売れない小説家の主人公・慎一を、松本が離婚を機に息子とともに慎一のもとに身を寄せるヒロイン・裕子を演じる。
自分で自分をいじり
ツイッターでの発言が話題を集めている松本は、冒頭のあいさつで「“意味深闇ツイート”の闇本…あ、間違えちゃった」とあいさつ。山田はすかさず「違います、闇本まりかじゃないですよ」とツッコみ、「闇ツイートで言うと僕もそうなんで」と反応した。
松本は「ちょっとタイムリーだったので、自分でいじった方がいいかなと思って。いろいろと誤解されていることが非常に多いなって」と口にし、山田は「そういう生きづらさを抱えた人たちのお話ですもんね」とうなずいた。
本作のオファーがあったときの心境を聞かれると、松本は「こういう作品からお声掛けいただけるようになったんだと、非常に感慨深かったです」と告白。
続けて「15歳でデビューをしていて、22年ぐらいですかね。こういう作品にとても憧れていたんです」と明かし、「でも、映画はもちろん、映像作品に出る機会が本当になくて。『私はスクリーンに入れない人なんだ』って心のどこかで思っていたんです」と振り返った。
がむしゃらにやっていたら憧れていた世界に
さらに、本作のような作品に強い憧れを持っていたと言い、「人間のいろんなものが出てしまうようなこういう作品に出られるような女優になりたいと密かに思い続けていて」と回顧。
映像作品に出演するようになってからも、キャッチーな役どころや、テレビドラマへの出演が多かったと語り、「『映画は全然まだないな』と思っていたら、ポン、とこの作品のお話があって。目の前のことをずっとがむしゃらにやっていたら、気付いたら憧れていた世界に来られたんだ、という思いがあったんです。それほどうれしかったです」と熱い思いを口にした。
◆取材・文=山田果奈映