凪沙、沙帆、陽佑、昊汰の愛憎が絡み合う
そんななか、流産してしまった沙帆は荒れる。昊汰は慰めるが、沙帆は「図にのらないで。何度言ったら分かるの。あなたは、ただの犬」と冷たく言い放った。そんな昊汰は陽佑への憎しみを募らせた。
そして流産をだまったまま、沙帆は陽佑の元に押し掛ける。別れたくても沙帆は聞き入れてくれず、陽佑は殺意を抱いてしまい、落ち込む。
一方、沙帆がケーキのいちごを凪沙にあげる前に、父・洋介がテーブルの下で沙帆の足を蹴っていたことを思い出した凪沙は、虐待を疑う。そのため幸せな家族を手に入れたくて沙帆が陽佑に執着するのだと考えた。陽佑を助けるためにも、沙帆に会いに行くが、そこで陽佑と再会したのも沙帆が自分を傷つけるための計画だったと知る。
怒る凪沙だが、沙帆の怒り、憎しみはそれ以上のものだった。凪沙をバスルームに連れて行き、凪沙の顔を何度も水に沈めて自分の言うことを聞かせようとする驚きの行動に出たのだ。これには視聴者も驚き、「ヤバすぎる」「超怖い」との投稿がSNSに相次いだ。
その後、沙帆が隠していた飲みかけのお酒を見て妊娠はうそだと気付き、陽佑に「もう苦しまなくてもいいんだよ」と言うと、SNSには「お、妹案外強いぞ!」「なぎさちゃん気付いたのナイス」との声が。
ただ物語はまだ中盤。ラストは、新たに何かを企んでいる様子の昊汰、さらに沙帆が道路で血を流して倒れている洋介の近くで立ち尽くしている過去のシーンが映し出された。本話で、沙帆がペンダントに洋介が抜いた親知らずの歯を入れて身に着けていることも判明したが、亡き父への感情がどんなものなのかも謎だ。父のことを語る沙帆の言葉にも注目したいところ。
凪沙、沙帆の姉妹に、陽佑、昊汰の愛憎が絡み合う様はゾクゾクするが、それゆえに見逃がせない展開で盛り上がっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部