植野が武四郎にかけた言葉とは…
そして、新たに運ばれてきた少女の病状に気付いて、成長を見せた武四郎だが、久しぶりに帰った自宅で、南が処方された薬を発見。がんであることを聞き出した。
検査結果を見た武四郎は、ステージ4のうえ、骨転移していることも知る。「とにかく痛いかな…」と症状を話す南だが、治療はしないと決めていた。
武四郎の顔色が悪いことに気付いた植野に、「僕、頭、ぐっちゃぐちゃで」と相談。武四郎の家に向かった植野は、がんの治療に嫌な思い出があるという南の気持ちに寄り添いながら「何か困っていることはありませんか? 痛みや苦しみを取り除くだけの治療もあります。そういうケアが得意な医者もうちの病院にいます」と提案した。
植野の優しい話しかけは南の心を解きほぐした。また、医者でありながら母の病気に気付けなかったことを悔やみ、医者であることで最悪の事態も考えることになった武四郎には、「僕たちがやれることは、あるところまでは人間の仕事なんだけど、あるところから先は神さまの領域で、どんなにがんばってもたどり着けない。家族のことが一番悲しい。それはまったく恥ずかしいことでも、申し訳ないと思うことでもないよ。泣いてもいいんだよ」と語った。
患者はもちろん、周囲の人々に向ける植野の笑顔や心遣いが胸を打つ。植野が繰り出した言葉の数々も、心にとどめておきたいものだった。今回もタイトルがTwitterのトレンド入りするなか、「植野先生最高過ぎる」「植野先生の包容力に救われた」「植野先生の深い深い優しさがしみる」「今日は植野先生に泣かされました」といった植野への称賛が多く寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部