指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ・=LOVE(イコールラブ)のメンバーであり、アニメ好きの野口衣織が「神セリフ」からアニメの魅力をひもといていく連載企画。第14回では、一風変わった大爆笑の異世界コメディ「異世界おじさん」について語る!※この記事には、作品のネタバレが含まれています。
「異世界おじさん」ってどんな作品?
17歳の時にトラックにはねられて以来、17年間昏睡状態だった叔父=おじさん(CV.子安武人)が目を覚ましたと聞き、甥・たかふみ(CV.福山潤)は病室を訪ねる。いきなり意味不明な言葉をつぶやき、異世界・グランバハマルから帰ってきたなどと語るおじさんを疑うたかふみだったが、目の前で魔法を見せられたことでファンタジー好きの心に火が点き、その力を使って動画配信をすることに。記憶再生魔法でおじさんの冒険を振り返っていく、新感覚異世界コメディ。
異世界モノの作品の中でも異彩を放ってる
作品ジャンルとしては、とにかく笑えるコメディ! 今まで昏睡状態だったから話したこともなければ、どんな人かも知らない、そんな叔父がいきなり「俺は異世界に行ってきた」とか言ってくるの、めっちゃ嫌じゃないですか?(笑) でも、おじさんは異世界での記憶を再生できる能力があって、それをたかふみに見せながら話が進んでいくんですけど、その冒険の様子があまりにもかわいそうなんですよね…。
というのも、おじさんは見た目があまり良くないせいで、異世界系のお話でよく出てくる「オーク」という怪物だと勘違いされ、異世界に飛ばされて「ここはどこだ?」ってなってる時にいきなり退治されそうになってしまうんです。その後も、どんなに力をつけて町を救ったりしても「オークだ!」って言われて、もうまさに残念なおじさんという感じ(泣)。しかもその記憶を見ながら、たかふみとか藤宮(たかふみの幼馴染み)が鋭いツッコミを入れるのもすごく良くて、本当に面白いです。
「異世界おじさん」は、異世界モノの作品の中でも異彩を放ってると思います。流行りのジャンルになると色んな作品が出てくる中で、それまでと全くベクトルの違うものが出てくるのって、そのジャンルが好きな側からするとうれしいんですよね。世界が広がって無限になっていく感じがして今すごく楽しいですし、「異世界おじさん」に出会えて良かったなぁって思います!