気になる朝ドラ“お騒がせ兄”の系譜
演じる横山は、今回が連続テレビ小説初出演。子どもの頃から勉強が得意でプライドが高く、早く工場町を抜けだして大金を稼ぎたいという野心を持つキャラクターをクセ強めに演じている。
インタビューでも、悠人について「『岩倉家の問題児』と言われるほど、クセのあるお兄ちゃん。僕も“問題児やな…”と思いながら演じています」と話していた。
危なっかしい印象が拭えないのは、連続テレビ小説の“お騒がせ兄”たちの存在がチラつくから。マスコット人形“ゴーヤーマン”を売り歩いた「ちゅらさん」(2001年)の恵尚(ガレッジセール・ゴリ)をはじめ、直近2作でも、「カムカムエヴリバディ」(2021年)の算太(濱田岳)が借金や妹の貯金の持ち逃げなどトラブルを抱えたり、「ちむどんどん」(2022年)の賢秀(竜星涼)が周囲から金を借りまくっては詐欺まがいの事業につぎ込んだりと、ヒロイン兄にはお騒がせキャラクターが少なくない。
さらに、悠人の前には世界規模の金融危機が迫っている。視聴者からも「たまにしか出ないけど、出てくるたびにハラハラさせられる」「悠人くんリーマンショックすぐそこだよ!」「頼む、リーマンショックの前に売り抜けてくれ悠人!」といった声が上がる。
11月28日(月)からの第9週「私らはチームや」では、いよいよフライト課程に挑む舞。だがそこには、次々と学生を落第させる“鬼教官”大河内(吉川晃司)が立ちはだかるという。舞と悠人それぞれに、人生の荒波が迫っているようだ。
◆文=ザテレビジョン編集部