「『チェンソーマン』の登場人物たちがそこに生きていた」
ーー原作には、強い吸引力がありますよね。
新しさを感じて、どっぷりハマりました。絵柄にレトロ感がありつつもキャラクターデザインやお話自体は新しい。レトロと前衛的な感じをミックスした新時代の漫画なんです。特に私が好きなのは、扉絵とかで路地裏やむき出しの配管が背景に描かれているところ。その雰囲気も含めて、新しい世界の話だと感じました。
ーー制作会社のMAPPAが、その空気感まで丁寧に再現しているように感じます。
MAPPAさんが作るというだけでも期待大なのに、ティザーを見た瞬間…、髪の毛の一本一本まで丁寧に描かれているかのような精緻さがあり、指先まで各キャラクターらしい動きをしていて、「チェンソーマン」の登場人物たちがそこに生きていました。オーディション前にティザーを見たので、この作品に関われたら幸せだろうなと思いましたし、もしご縁がなかったとしても、間違いなくテレビの前で毎週かじりつくように見ていただろうな、と思います。
ーー見た目は美少女ながら一人称は「ワシ」、そして魔人であるパワー。役作りは、一筋縄ではいかなそうですが…。
作品の大前提として、中山竜監督から「アニメ芝居をこそぎ落とし、日常会話のようなリアル感を出したい」と言われました。ただパワーの場合、日常会話で女の子が自分を「ワシ」と言うことはあまりないですし、魔人の日常的なしゃべり方が分からない(笑)。そこは、自分の想像力との戦いです。キャラの濃さは損なわず、周囲と自然になじむように、でもいい意味でちょっと浮いているくらいを意識して作っていきました。
毎週火曜24:00~ テレビ東京系ほかにて放送中
声の出演:戸谷菊之介、井澤詩織、楠木ともり、坂田将吾、ファイルーズあい、伊瀬茉莉也、高橋花林、八代拓、津田健次郎、内田真礼、花江夏樹、内田夕夜、後藤沙緒里、大地葉、濱野大輝 ほか
原作:藤本タツキ(集英社「少年ジャンプ+」連載)
監督:中山竜
脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:杉山和隆
アクションディレクター:吉原達矢
チーフ演出:中園真登
悪魔デザイン:押山清高
美術監督:竹田悠介
色彩設計:中野尚美
撮影監修:宮原洋平
音楽:牛尾憲輔
オープニング・テーマ:米津玄師「KICK BACK」
挿入歌:マキシマム ザ ホルモン「刃渡り 2 億センチ」
エンディング・テーマ:ano「ちゅ、多様性。」、Eve「ファイトソング」、Aimer「Deep down」、Kanaria「大脳的なランデブー」、syudou「インザバックルーム」、女王蜂「バイオレンス」、ずっと真夜中でいいのに。「残機」、TK from 凛として時雨「first death」、TOOBOE「錠剤」、Vaundy「CHAINSAW BLOOD」、PEOPLE 1「DOGLAND」、マキシマム ザ ホルモン「刃渡り 2 億センチ」
アニメーションプロデューサー:瀬下恵介
制作:MAPPA
公式サイト:chainsawman.dog
(C)藤本タツキ/集英社・MAPPA