俳優の北村匠海が5日、都内で行われたアニメーション映画「かがみの孤城」(12月23日公開)の「願い」を空へ!学校プレミアイベントに、主演の當真あみ、メガホンをとった原恵一監督とともに出席した。
高校生の時のあだ名は“じじい”だったと明かす
本作は、辻村深月の同名小説をアニメーションとして映像化したもの。学校での居場所を無くし、家に閉じこもっていた中学1年生のこころが、ある日、“かがみの中の城”に招かれ、その中で出会った6人の中学生と一緒に、どんな願いでも叶う部屋の“鍵”を探すミッションに挑む。
一足早く本作を鑑賞した約250名の高校生にサプライズ登場した3人は、拍手と歓声でステージに迎え入れられた。高校生を前にした北村は「学生のみなさんを前にすると、自分も歳食ったんだなって思いますね」と高校生の勢いに押され気味で、「25になると階段がキツくなってくるので気をつけていただきつつ、朝も弱くなりますので、その空気をヒシヒシと感じております」と吐露。加えて、高校生のときあだ名が“ジジイ”だったことを明かし「そのときから予兆はあったんですけど、よりおじいになっていくんだなと思っています」と遠くを見つめた。
「悩みも孤独感もあった大変な学生時代」と高校生活を振り返る
また、中学1年生のリオンの声を担当したことについて、現在25歳の北村は「学生を演じるというところは少しずつ気持ちが伴わなくなってくるんですが、今回はリオンとは実年齢10くらい離れているんですけど、俯瞰で見て達観している彼だったので、自然にやれたのかなと思います」と語り、自分と重なる部分もあったそうで「映画では学校の中で一人ひとりが孤独を感じるわけですけど、僕も芸能活動をしていて浮いてしまっていて、中学時代は部活動が僕の中ではいわば鏡の世界で、そこから離れると孤立してしまっている感覚があったので似ているなって思い、ぜひリオンをやりたいと思いました」とコメント。
しかし、イベントの最後に自身の願いを書いたランタンと飛ばすという企画が行われた際には“学生に戻れるならもう一度同じ人生を過ごしたい”を書き「悩みも孤独感もあった大変な学生時代だったんですけど、振り返ると楽しかったので、違う人生を歩むんじゃなくて、あの頃に戻ってみたいなって思います」と声を弾ませた。
さらに、前回のイベントで“身長があと5cmほしい”という願いを明かした北村だが、今回も高校生から叶えたい願いを聞かれると「僕は顔が濃いんですよ。もうちょい薄かったらなって。塩顔には昔から憧れはありました」と胸の内を明かし、「年々、目が窪んでいくので塩っ気がほしいです!」と言葉に力を込めた。
◆取材・文=風間直人