ユーミンや少年隊の楽曲に秘められた“きゅんメロ進行”とは? マキタスポーツ&スージー鈴木の“今年の一曲”も発表<ザ・カセットテープ・ミュージック>
マキタスポーツとスージー鈴木による音楽番組「ザ・カセットテープ・ミュージック」の最新エピソードが、12月11日(日)と12月18日(日)の2週連続で放送。今回は「絶対に役立つコード進行」「第6回 日本カセットテープ大賞」という二つのテーマで、マキタ&スージーが仕込み、熟成させた“新ネタ”を語り尽くす。
芸人、ミュージシャン、俳優とマルチに活躍中のマキタスポーツと、音楽評論家・スージー鈴木という“音楽評論界の革命者”二人が、珠玉の80年代歌謡曲を中心にさまざまな楽曲を聴きながら、歌詞やメロディーに仕掛けられた魅力などを自由にトークする同番組。
2021年9月をもってレギュラー放送は一旦終了したものの、2022年11月に視聴者からの熱いリクエストに応える形で「ザ・カセットテープ・ミュージック シーズン2」として復活。先日放送された2エピソードでは、珠玉の名カバーや「平成」を彩ったナンバーを紹介し、音楽ファンを再びうならせた。
日本人が愛してやまない“きゅんメロ進行”の奥深き世界を徹底解説!
今回の2エピソードでは、スタジオを飛び出し、スージーのホームグラウンドと言える店でお酒やつまみを味わいながら進行。お酒の力も借りながら(?)、いつも以上に熱く、時に実演を交えて楽曲の魅力を伝えていく。
「―シーズン2」の第3回となる12月11日(日)のテーマは「絶対に役立つコード進行」。酒井瞳と共に、長年さまざまな楽曲に用いられていながらリスナー側は意外と意識していない、令和の世でもまだまだ健在のコード進行について、二人ならではの目線でひもとく。
先攻のスージーがプレゼンするのは、“きゅんメロ進行”と銘打った思わずきゅんとするコード進行の楽曲たち。日本のポップス史における“きゅんメロ進行”のルーツとなる楽曲に加え、その派生形と言える“後ろ髪コード進行”の一例として荒井由実の名曲を実演を交えて解説。
さらに、同じコード進行を用いながらアゲアゲな雰囲気をまとう80'sユーロビートに対し、御大・筒美京平が少年隊屈指のダンスナンバーで叩きつけた“いけいけダンス進行”を深掘り。スージーだから知る楽曲の裏話も余すところなく語っていく。
そして、この鉄板コード進行に番組おなじみの「ソ#」を交えた1990年代の大ヒット曲と、スージーをして「“きゅんメロ進行”の完成形」と語る令和ポップスを紹介。1960年代から2020年代まで、時代ごとのヒット曲に秘められた“きゅんメロ進行”の正体に迫る。
“ナイーブ”と“ヤンキー”は表裏一体? 日本人の心に響く“ナイーブコード”をひもとく
対するマキタがプレゼンするのは、こちらも日本人が愛してやまない「ナイーブコード」を使った名曲たち。コード進行ではなく、ナイーブな響きを醸し出す“絶品コード”に着目し、その味わい方を指南していく。
まずは松田聖子の名バラードに用いられた「サブドミナントマイナー」(基本となるコードの4度上のマイナーコード)に言及しながら、そのルーツとなる1950年代のアメリカンポップスで使われた“代表的ナイーブコード”を紹介。マキタが“悲しきテディボーイ感”と表現したその真意とは。
さらに、“日本の代表的ナイーブコード”としていつまでも歌い継がれるであろう大名曲が登場。「ペンタトニックを基調としたオリエンタルな旋律にジャズ的な要素を巧みに盛り込んだことが、当時のアメリカ人にも響いたのでは」という二人の分析も冴えわたる。
そして、数々の曲で“ナイーブコード”を駆使した伝説のバンドが生み出したナンバーや、過剰なまでに“ナイーブコード”が詰め込まれた80年代のカリスマの楽曲も解説。「代理和音」など専門的な言葉も飛び交いながら深掘りした結果、まさに「伏線回収」的な結論へとたどり着く展開にも注目だ。
#3「絶対に役立つコード進行」2022年12月11日(日)夜9:00-9:55
#4「第6回 日本カセットテープ大賞」2022年12月18日(日)夜9:00-9:55
BS12 トゥエルビにて放送
https://www.twellv.co.jp/program/music/cassettetapemusic/