SKE48 チームKIIの新公演『時間がない』が初日を迎える「SKE48ファン以外の方にも聞いていただきたい」
12月11日、SKE48 チームKIIが同チームとしては約11年ぶりとなる新オリジナル公演「時間がない」の初日公演を、名古屋・栄にあるSKE48劇場で開催した。
同公演はNight Tempoや俊龍をはじめとした作家陣が楽曲を提供、全楽曲の振り付けをCRE8BOY(クリエイトボーイ)が担当し、チームKIIリーダーの太田彩夏がテーマを「アート」と語った今回の新公演。
overtureが幕開けを告げると、チームKIIの16人は黒い大きな帽子をかぶって登場。これまでの公演とは違う、顔をあまり見せない演出で1曲目の「異形のダンス」を披露して客席を引き付けると、楽曲は公演タイトルでもある「時間がない」へ。スタイリッシュなパフォーマンスを2曲続け、これまでの劇場公演とは違う一面を印象付けた。
すると、3曲目の「ドント・ストップ・ミュージック」、4曲目の「君は未来に試されている」からは徐々にこれまでのSKE48らしさが顔を出し、MCを挟んで披露されたユニットパートの1曲目「転生しても好きでした」では、江籠裕奈、鈴木愛菜、中野愛理が羽をモチーフにした衣装を着てキュートなパフォーマンスを披露。
東京女子プロレスに参戦している荒井優希がセンターの楽曲「Go for the Dream!!」では、ステージの赤と青の電飾でリングが表現され、「瞳の中にアップル」ではチームKIIの中でも身長の低めな5人がかわいらしくパフォーマンス。
さらに、ダンスパフォーマンスに定評のある岡本彩夏、日高優月、西井美桜が集まった「プレシャス」では3人が力強いダンスを見せ、青木莉樺と水野愛理のデュオが歌う「空の青さに理由はない」では青木莉がギターの弾き語りをするなど、メンバーの個性が際立つユニットパートとなった。
ユニットパートが終わると、セットリストは再び全体曲へ。「ハートブレイカーズ」では、メンバーは足元まで隠れるスカートに身を包んで登場し、まるでゼンマイ仕掛けの人形になったかのような幻想的なパフォーマンスで客席を魅了した。
続く「MY BESTIE」では、一転してミニスカート衣装に早替えして客席と一体になって盛り上がると、「Over the Top」ではセンターの荒井を中心に力強いパフォーマンスを披露。本編の最後は、清楚なワンピース姿で「We Don’t Have A Time!!」をしっとりと歌い上げた。
そして、アンコールは“いいね いいね それいいね”とノリノリで歌うキャッチーなサビが耳に残る「いいね、それいいね」から始まると、俊龍作曲の「消えない虹を心に架けて」ではアイドルらしさ全開のパフォーマンスを披露。最後は涙を見せながらも「僕らを繋ぐもの」を歌い上げ、新公演の初日を締めくくった。
また、初日前に行われたゲネプロでは会見も開かれた。
新公演実施の発表時に「ラムネの飲み方」公演超えを宣言していた太田は、記者にそのことについて聞かれると、「ゲネプロではあったんですけれども」と前置きしつつ、「多分全員がそう思ってこのステージに立っていたと思うので、観てくださった方の感じ方次第だと思うんですけど、私たちはすごく達成感もありますし、そういう気持ちで立っているので『超えました』って、私は思います」と手応えを語った。
さらに、12月3日、4日にSKE48劇場の近くで生公開練習という新しい試みをしたことについては、「悔しい気持ちもあるんですけど、SKE48という名前は知っていても、誰がいるか、メンバーの名前までは知らないという方が多いと思うんです。1人でも多くの方にSKE48、チームKIIを知っていただけたらなという気持ちを1人1人が持って生公開練習に挑んだので、1人でも多くの方に劇場に足を運んでいただきたいです」とコメント。
副リーダーの青木詩織も「Night Tempoさんは今はやりの、世界にも通用する音楽を作っている方なので、SKE48ファン以外の方にも聞いていただきたいという気持ちで、聞いていただけるような機会を設けていますし、Night Tempoさんも『世界を目指していこう』と大きな目標を私たちに掲げてくれているので、それに向けて私たちもちゃんと発信していけたらなって思っています」と意気込みを明かした。