6月16日(金)夜8時から最終話が放送される「金曜8時のドラマ『釣りバカ日誌 Season2 新米社員 浜崎伝助』」(テレビ東京系ほか)。
国民的人気シリーズの連ドラ第2弾がどんな終わりを迎えるのか、浅野太プロデューサーを直撃! シーズン2から登場した浦井健治の存在感や、現場の雰囲気、また意外な最終話の見どころを教えてくれた。
――シーズン2は、より笑いの要素が増えている印象があります。
シーズン1が終わった後に、お子さんがたくさん見てくれたといううれしい誤算があったんです。このドラマを通して“お茶の間にテレビを復活させること”が理想だったんですが、3世代でそろって見てくださる家庭が多かったと聞いて、思い描いていた“ドラマ版釣りバカ像”に近い形で終えられたと感じました。
そこでシーズン2はさらに子どもが面白く感じる作品にという思いが強くなったんです。だから必然的にコメディー要素が増えました。
――出演者の皆さんも楽しんでいるように見えましたが、現場はどうだったのでしょうか?
まさに、出演陣とスタッフの遊び心がすごくて、「こんな台本だったっけ?」というシーンになることも多かったんですよ(笑)。言いだしっぺがスーさん役の西田敏行さんだったりすることも多いんですよ。
第1話でゲスト出演した松平健さんが白馬に乗って登場したんですが、それも西田さんの発案だったんです。しかもスタッフも「ムリ!」とは言わずに翌日の撮影には白馬を用意してきた。すごいですよね(笑)。
西田さんは、松平さん演じる甘粕のクーラーボックスに「暴れん坊将軍」(1978年ほか、テレビ朝日系)をほうふつとさせる葵の紋を貼っていたのを発見したのがきっかけだったみたいでした。そういったふとした発見から、どんどん面白くなっていく現場でしたね。
――今回からハマちゃんの恋のライバルとして登場した藤岡祐一郎役の浦井健治さんもかなり魅力的です。どのような印象でしたか?
結婚前のハマちゃん(濱田岳)&みち子さん(広瀬アリス)カップルというのは原作にも映画にも描かれなかったドラマ版のオリジナル脚本なんですね。だからこそ、あえてドラマでしかできない、恋のライバルを登場させてみようかと。
「ハマちゃんとみち子さんはどうせ結婚するんでしょ」という安心感があるからこそ成り立つコメディーの中で、2人の関係をかき回す存在感のある藤岡祐一郎という役柄を浦井健治さんに託しました。
――浦井さんを選ばれた理由は何かあったのでしょうか?
浦井さんはテレ東のドラマ「勇者ヨシヒコ」(2011年ほか)シリーズや「アオイホノオ」(2014年)に出ていた時から、圧倒的なイケメンなのに強いコメディアン要素を感じていたんです。そこが釣りバカにぴったりとハマるんじゃないかと考えていたら、こちらが思い描いていた“藤岡像”の斜め上を行ってくれました。
このドラマは現場の雰囲気がすごくよくて、浦井さんにもクランクイン初日から「楽しくてしょうがない」と言っていただいてました。朝原(雄三)監督も、今回浦井さんのことが大好きになってしまったそうで(笑)。演出陣からもかわいがられていました。
浦井さんファンからも“浦井健治の正しい使い方を知っている”という声を頂いています。光栄ですね。
――それでは、最後に最終話の見どころをお願いします。
シーズン2は全8話を通して思わず「バカだねえ」と言ってしまいたくなるコメディー要素が詰まっているのですが、最終話だけは正直、プロデューサーの僕がうるっと泣きそうになってしまったんです。こちらの意図としては、泣かせる気はなかったんですよ。
でも濱田岳さんのクライマックスの芝居が“視聴者が応援したくなるハマちゃんとみち子さん”に自然となっていて、そこがしっかりと凝縮されているんですよ。何だか、最終話は月9みたいになってます…テレ東の「釣りバカ」なんですけど(笑)。
6月16日(金)夜8:00-9:48
テレビ東京系ほかで放送
出演=濱田岳、広瀬アリス、吹越満、西田敏行