歌手の高橋洋子が、12月14日に都内で行われた「JOYSOUND カラオケランキング授賞式 2022」に登壇。30年間で最も歌われた曲として表彰された「残酷な天使のテーゼ」を生歌唱した。また、12月6日に肺がんのため死去したアニメソング界の“アニキ”水木一郎さんへの思いも語った。
「残酷な天使のテーゼ」をフルコーラスで生歌唱
「残酷な天使のテーゼ」は、1995年10月25日にリリースされた高橋の11枚目のシングル。テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニング曲として、日本国内だけにとどまらず世界中で人気となっている。
賞状と盾を受け取った高橋は、「この楽曲を歌わせていただいてから27年という歳月がたちました。皆さんにたくさん愛していただけたというのは、『エヴァンゲリオン』という作品、そしてこの楽曲が素晴らしかったということに尽きると思います」と感謝。
「それから、カラオケで最も盛り上がる、誰かが歌わなきゃっていうふうに思っていただける曲だと、いろんな方からお声掛けをいただきました。実際にカラオケを歌っている方のお話をうかがう機会はあまりないのですが、今回賞を頂くにあたり、改めていろいろなお話をうかがいました。27年間、こんなふうにたくさん愛された曲を歌わせていただけているということは、天からのギフトだなと思っております。改めて感謝申し上げます」と感慨深げ。「残酷な天使のテーゼ」の生歌唱ではバックダンサー二人を携え、フルコーラスで披露した。
「残酷な天使のテーゼ」をうまく歌うこつは…?
イベント後の質疑応答で、高橋は「この楽曲は最初を歌った1995年は、何となく人気があるというぐらいだったと思います。その後、度重なる(エヴァンゲリオンの)再放送、そして長い年月を経て、最近ではコロナでステイホームという状態となった皆さんが、配信を通してまた新たにテレビシリーズから見てくださるという、世界中にそういった現象が起きています」と、長く愛されている理由を解説。
さらに、まだまだ歌われていく同曲の歌い方のこつを聞かれると、「意外と音程が上がったり、下がったり、それからサビのメロディーのところは高い音でパッショナブルに歌うという、そういった傾向の曲だと思いますので、冒頭のサビ始まりのところはゆっくりと『ざぁ』っていう感じで発音して、その後は勢いに乗せて歌うといいんじゃないかなと思います。インテンポになってからは、浮き石を渡るように歌い切ってしまうというふうに、パワフルな声で、大きな声で皆さんと盛り上がりながら歌うと、その場の盛り上がり、歌もよりうまく聞こえるのではないかなと思います」と明かした。
水木一郎さんは「アニソンを世界に広げた第一人者」
また、亡くなった水木さんについて聞かれ、「先月、長野の方でご一緒させていただきまして、そのときも車椅子でご登壇されました。私たちにとって水木一郎さん、アニキは、アニソンを世界に広げるということを第一人者としてやってくださった方、まさにレジェンドだと思います」と思いを吐露。
「水木さんはマフラーがトレードマークになっておりますが、その昔、『このマフラーはどうしてつけられているんですか?』とお伺いしたら、『こうした方が皆さん楽しいでしょう』っていうふうにおっしゃって。私たちにとっては本当に素晴らしいアニキでした」と、水木さんの人柄が伝わるエピソードも。
最後に「本当に悲しいし、言葉で何かお伝えするというのはなかなか難しいんですけれども、最後までステージに立つということを諦めず、生涯現役を貫き通した、尊敬する大先輩です。心よりお悔やみ申し上げます」と偲んだ。
ユニバーサル インターナショナル
発売日: 2004/02/24