「ルパン三世」の少年時代を描くスピンオフアニメ「LUPIN ZERO」の第3話が12月22日、DMM TVにて配信された。第1話からファンのツボを突いて沸かせた本作。今回はルパン旧知の男アルベールの登場と、最後の最後で颯爽と姿を現したルパンのオヤジに注目が集まった。(以下、作品のネタバレを含みます)
“ルパンを捨てた男”アルベールの登場に歓喜
謎だったルパンの少年時代ということのみならず、次元大介の少年時代、彼との出会いという予想外のサプライズがあった前話エピソード。第3話でも思いがけない人物の登場があり、それがアルセーヌ・ルパン(ルパンの祖父)の屋敷で出会った少年アルベールだ。
アルベールはテレビ「ルパン三世PART5」に登場したキャラクターで、ルパンの過去やルーツを知るエピソードのキーマンとして描かれた。作中ではフランスの司法警察中央局局長に就いていたが、実はかつて“ルパン三世”の座を賭けて争った凄腕の泥棒で、ルパンいわく「ルパンを捨てた男」ということだった。そのときに何があったのか詳しい事情までは語られなかったが、続くPART6でも登場し、ファンからはルパン一味や銭形とは異なるポジションで、今後ルパンに関わるだろう重要人物として注目されていた。一世の遺産争奪ゲームとなった第3話ではそのアルベールが登場し、“ルパン三世争い”の一端が描かれたわけだ。
今作「LUPIN ZERO」における副監督の酒向大輔、脚本の大河内一楼、設定考証の白土晴一はPART5にも参加しており、ファンがツボれるネタを上手く繋いでくれているという印象。これにはファンも喜びが大きかったようで、「アルベールの幼少期見れて本当によかった。ルパンに揶揄われているアルベール(笑)」「ちっちゃいアルベールかわいいじゃん」「アルベールの再登場、胸アツ!」など、ネットには彼の登場を歓迎するコメントが多く寄せられていた。
遺産争奪ゲームの裏に仕組まれたルパン一世の罠
第3話「一世の孫、跡目を競う」では、“ルパン一世”アルセーヌ・ルパンの遺産を賭けた“遺産争奪ゲーム”が描かれた。ゲームに勝った者には一世の遺産と“ルパン三世”を名乗る資格が与えられるという。そこに集められたのは、一世の下で盗術を学んでいるという天才少年のアルベール、ロビンフッド16代目のマリオン、アラビアの女性盗賊プーラン、そしてルパンの4人だった。
初登場した一世は、ルパンが言う通りのクソジジイ。遺産や跡目のことなど全くの嘘っぱちで、彼の本当の目的は自分に移植するための、自分に相応しい者の心臓を手に入れることだった。心理戦でもあった参加者同士の騙し合い。遺産の鍵を手にしたマリオンだったが、それもルパンが仕掛けた騙しの一手。最後の最後で一世の罠に落ちたマリオンが心臓を“盗み取られる”ことになってしまう。「LUPIN ZERO」は基本コメディー路線だが、こういったシニカルなダークさもあるのはモンキー・パンチの原作により近いところと言えるだろう。
「LUPIN ZERO」配信ページ
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